褒めたり叱ったりでは決して発揮されない真のモチベーション

書店に行くと「褒めて伸ばす」という類の本があります。
その横には「叱って伸ばす」という本がある。
さらにその横にはアドラー心理学系の「褒めない、叱らない」という本がある。

「どっちやねんーーー!?」

て混乱しますよね。

僕は、どれでも良いと考えています。
どういう事なのか?…今日の記事は指示ゼロ経営的コミュニケーションについて考えたいと思います。

先ほど、「どれでも良い」と書きましたが、決して「どうでもいい」というわけじゃありません。
言葉のセレクトは「どれでも」良いということで、どんな心で接するか?が重要だと思うのです。

相手をコントロールする意図がある事が問題だと考えるのです。

ここに大きなジレンマがあります。
そもそも書店で本を買う動機は、自分の力で部下を育てたいというものです。
その思いが邪魔をするわけですから、何ともややこしい。

コントロールの意図を持って褒めたり叱ったりすると、相手の行動原理が「褒められるかどうか?」になってしまいます。

これを重ねると見えない呪縛にがんじがらめになります。

僕は、使う言葉ではなく、どんな心で接するかが重要だと考えます。
その心は相手へのリスペクトだと思っています。
いや、もっと良い表現があるような気がしますが、一番、近いのはリスペクトかな?

事例が分かりやすいと思います。
僕の友人(女性)は発達障がいを持つお子さんの教育に苦労しました。
様々な本を読み、セミナーに通い、がんばりましたが、お子さんはお母さんの都合よく育ってくれません。

もう何をしたら良いか分からなくなり、すべてが嫌になり何もできなくなりました。

その時に気付いた。

自分が何もできなくなった、その時でも、息子さんは自分なりに少しでも前に進もうとしていることに。

朝、ちゃんと起きる
着替えて朝版を食べて学校に行く
帰ってくると、今日あった出来事を話してくれる
…そして苦手なりにも宿題も広げるのです。

その姿を見た時に、「本当にすごいな」と尊敬の念が湧き上がったと言います。

僕は、生命にはそもそも成長意欲と積極性と自律性が備わっていると信じています。
眼の曇を取れば、相手からほとばしるそうしたエネルギーが観えると思うのです。

それを観た時に、人は育つ。
使う言葉のセレクトはどれでも良いと考えるのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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