社員が「やると決めたこと」をしなかった時、どう対応するか?

社員が自分たちで何かをやると決めた時、リーダーは嬉しいし社員さんを誇りに思います。
しかし、それが失望に変わることがある。
それは、自分(たち)でやると決めたことを、いつの間にかやらなくなった時です。
すごく悲しいし失望すると思います。

僕は、こんな場面を何度も見てきました。
例えば、研修で職場でのアクションプランを考えてもらいますが、その時は盛り上がるんです。

しかし、翌日、日常に戻った瞬間に忘れてしまう、「素戻り」を起こすんです。

例えば、ある会社では環境整備の意義を自分たちで話し合い、1人1、具体的なアクションプランを出してもらいました。
しかし、2週間経っても、まるで無かったことのように放置されてしまいました。

社長は悲しみました。
口先だけのメンバーに怒りすら感じた。

そして、「やっぱオレが管理しなきゃダメだ」と言うのです。
僕は、それも1つの方法だと考えています。
しかし、麻薬みたいなもの。

メンバーの中に「やっぱ、社長が動いてくれる」という認識が強化され、指示命令、管理の文化が強くなってしまい、さらに自発的に動かなくなってしまうという悪循環に陥ります。

社長にとっては辛いけど、ここが正念場です。

では、どう対応すれば良いのでしょうか?

指示ゼロ経営の原点に立ち返ります。
指示ゼロ経営では…

1、自分たちで決め考えて
2、自分たちで実行して
3、実行した結果を自分たちで検証→次に活かす

この1〜3のサイクルを「自分たちで」回します。

とてもシンプルなプロセスです。

だから、こう考えます。

自分たちで考え決めた環境整備のアイデアが出た。
実際に行動した結果…
行動しなかったという結果になった→それを自分たちで検証し次に活かす。

とてもシンプルですよね?

ここで社長、マネージャーが出てはいけません。
メンバーが依存し、いつまで経っても自立できないからです。

僕は、研修でこのような状態になった時に、こう伝えます。

「今回、自分たちで出したアイデアを実践しなかったという結果が出ました。もしかしたら、これまでは社長、マネージャーが対策を立てたと思いますが、これからはそうしないようです。なぜならば依存関係が出来るからです。自分たちで、この結果を検証しましょう。そして、どうすれば行動できるようになるか、本音で話し合いましょう。自律型組織は、自分たちで何もしないと何にもなりません。この状態を放置したら組織はどうなるでしょう?」

事実を伝え自分たちで考えてもらう…僕は、これが「相手を一人前として扱う」ということだと考えます。

一人前を育てるには、取りも直さず、一人前として扱うことが最善の方法だからです。

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