完成は衰退の始まり。未完成だから活動的な組織になる

人は安定を好む生き物です。
創業期、あるいは何か新しいことに挑戦する時は不安定で脳内も組織もバタバタしています。
「この不安定な日々を一刻も早く終えて安定したい」と思いますよね?

しかし、歴史が証明するように安定は衰退の始まりです。
生物に新陳代謝が必要なように、健全な不安定は必要だと思います。

その作業は常に、ズレを修正する作業です。
例えば、自分たちが目指す理想と現実のギャップがあると気になりますよね。
人は未完成、不完全、いびつなものを見ると脳がストレスを感じ、どうかしたくなり、それが修正への行動力になると言います。

ちなみに、僕にスラックラインを教えてくれた、長野県小布施町の僧侶、林映寿さんは「人生はスラックラインに似ている」とおっしゃいました。
バランスを取り、もがきまくりながら前に進む、その様子が人生だと。

事業も同じだと思う。
事業とは、世間の論理と自社の論理にズレを作り修正する営みです。
例えば、ウォークマンもiPhoneも、これまでになかったライフスタイルを提案した=ズレを作ったと言えます。
僕は鮮明に覚えているのですが、ウォークマンが登場した当時、「音質を犠牲にした機器が売れるはずがない」と言った評論家がいました。

iPhoneも「ボタンではなく画面をタッチするようなものは日本人は好まない」と言った専門家がいました。

ズレが大きいからそう思うのは無理もないと思いますが、結果的にそのズレはなくなり私たちの日常になりました。
すごいことだよね。

こうしたイノベーションだけでなく、改善活動もズレの修正と言えます。

どうやら安定は望むことができないようですね。

不安定と付き合うためには組織をそのように作る必要があります。
村社会のような組織にしないことです。

村社会は専門的には集団主義社会と言いますが、この特徴は「内部の秩序維持を最優先すること」にあります。

秩序維持のために…
・情報の制限
・ピラミッド型の組織
・人を欺くこともいとわない

悪意なく、そんな恐ろしい組織に成り下がってしまいます。

でも、ありますよね?こういう組織って。
僕も取引先にこういう会社があり、目と耳を疑うことが何度もありましたもん。
ズレを生み出すことも修正することもできない組織は滅びるでしょう。

はあ、つくづく人生は修行ですね…
でも、その修業は変化を遊ぶマインドと仲間がいれば愉しい修行になると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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