デキないあの社員が成長する鍵は、周りの社員が握っている

言われないと動かない。
会議ではいつも黙っている。
ひとりよがりで人の意見を聞かない…

どの会社にもそんな社員さんはいると思います。
採用時の面接ではそんな風には見えなかったのに、どうして?…そう嘆きたくなりますが、実は、その原因は本人ではなく別のところにあるとしたらどうでしょうか?

今日の記事でそんなことを考えてみたいと思います。

全員が率先して動く組織などありえない

自律型組織を目指すなら、リーダーは集団を「丸ごと」観る目が求められます。

人の集団って面白くて、1人1人が自立して頑張ればチーム全体が良くなるわけじゃない。
部分は最適でも、その集合体が最適になるとは限らないのです。

例えば、よく「やらされではなく率先して行動しなさい」って説教をしますよね。
じゃあ、全員が理解してそのように行動すれば良いチームになるかと言えばそうじゃないのです。

集団の動きには特徴があり、集団の中で一番最初に動く積極的、自発的な人(イノベーター)にフォロワーが付き、縁の下の力持ちが付き集団が動き出すのです。
集団はこのように集団内に最適な役割を自然発生させます。

だから、全員が率先するなんてことはない。
もし、フォロワーや縁の下の力持ちに対し「主体性がない」なんて説教をしたら集団が壊れてしまいます。
というか、このメカニズムを知らないから企業には変な説教があるのかもしれません。

会議でいつも積極的に発言しない社員さんがいると思います。
その場合、つい「積極性がない」とレッテルを貼ってしまいますが、原因が本人にあるとは限りません。
多くの場合、その人よりもよく喋る人がいることに原因があります。

あるいは発言が否定されたり馬鹿にされた経験があるのかもしれません。

集団を丸ごと観て育てる視点を持つ

つまり、本人ではなく周りとの関係性で自分の行動を決めている可能性があるのです。
この場合、アプローチすべきは本人よりも周りの人です。
例えば、喋ってばかりの人がいる場合、「他の人の意見も聞いてみよう」と提案したり、黙っている人に「◯◯さん、何かないですか?」と振ってみたりする人がいるということです。

これが「集団を丸ごと観る視点」というものね。

他にも、ひとりよがりの社員は、自分1人で抱え込んでいる可能性があります。
フォロワーが1人もいない状態です。
この場合も、本人ではなく周りの仲間の中から1人でもいいからフォロワーが出ることで解決します。

集団の状態はみんなでつくり出しています。
もし、これをお読みのリーダー、マネージャーの方は、是非、記事をみんなで共有して下さい。

一部の社員さんに悪いレッテルを貼るのを防ぎ、全体が良くなるために「自分ができる行動」を起こすキッカケになるかもしれません。

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