一人前が育たない原因は、相手を一人前として扱わないから

人は、他人から「こうあるべきだ」と要求されるのは面白くありません。
同時に、要求したところで、その通りにならないことは子育てを見れば明白です。

ところが企業では当然のようにやってしまっている事が多い。
例えば、社長が独断で作ったクレドやコンピテンシーなどです。

コンピテンシーとは会社が求める「あるべき姿」を定めたものです。
例えば、Ⅱ等級の社員は「一度決めたことは諦めずに、達成するまで挑戦している」「最後の瞬間まで目標を諦めずに、打ち手を尽くしている」といったものね。

こうしたものが悪いわけじゃない。
悪くはないが押し付けると上手く行かないのです。

多くの社員さんにとっては他人事です。
自我が強い社員さんは反抗するでしょう。

僕が20代に勤めた会社は「べき」を強く押し付ける会社でした。
その結果どうなったか?
主体性のない社員は、上から押し付けられることに慣れてしまい、自分で考えることをしなくなっていきました。

そして主体性の高く能力が高い人材は嫌気が差して辞めていきました。
また、残った社員の中には上司や社長に対し、影で「あんたらの方が上司としての『べき』ができてないやん」と文句を言う人もいた。

組織が機能不全に陥ってしまったのです。

大人なんだから、自分たちのあり方くらい自分たちで決めていきたいですよね。
それが一人前であり、一人前は取りも直さず、一人前として接するから育ちます。

今年の5月に研修でお邪魔した企業さんは、「自分たちのあり方は自分たちでつくる」という方針に基づき、行動指針を作っていました。

「会社から求められる人材像」ではなく「自分たちが求める人材像」です。

社員さんにお聞きしたら、「徐々にではあるが、本当にそういう人材に近づいてきている」と言っていました。

人は自分の意志でのみ動く。
そして、一人前は一人前として扱うから育つ。

リーダーがやってきた仕事を社員さんに委ねてみてはいかがでしょうか?

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