組織は夢を失うと、つまらない問題が頻発する

例えば、上司に仲間のことを告げ口したり、派閥ができたり、そんなつまらない問題が起きることがあります。
あるいは、仲間の考え方が気に入らないとか、態度が気に入らないとか、そういうどうでもいいことで問題が起きることがある。

その原因は、組織としての目的や夢を見失うから…僕は色んな組織を見てそう考えています。
目的を見失うと、つまらない事に目が行くのです。

僕はこの事をリアルに体感しました。
僕が新聞店を継いだのは1995年、Windows95が発売されインターネット時代が幕開けした年でした。
新聞業界のピークは2年後の1997年、僕はピークから衰退に移り変わりを体験しました。

伸びている時代は、みんなイキイキとしていて、つまらない問題は起きなかった。
いや、正確には「気にならなかった」のだと思います。

それが衰退期に入ると、本当に変な問題が頻発するのです。
派閥、告げ口、ルール違反…そんな問題ばかりで絶望しました。

問題が起きるたびに、「そんな事をやっている暇はないんだよ」と苛立ちました。

そんな状態は新事業へ転換するまで続きました。
今では地域づくりや第三セクターのホテル経営など、新業態への転換に成功しましたが、このビジネスアイデアが生まれた瞬間に変な問題はなくなりました。

以前、さかなクンがイジメに関して朝日新聞にコラムを寄稿しました。
その中で同じようなことを述べていました。

たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。

コラムのタイトルは「広い海に出てみよう」です。

みんなが実現を望む未来、夢。
理想的であるがゆえにすぐには手に入らない。
みんなで力を合わせないと実現しない未来…

広い世界で生きていれば、人はつまらないことに意識が奪われることが少なくなるのだと思います。

それでは今日も素敵な1日を!

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