いつも心にあるモヤモヤした感情が、組織の成長の鍵を握る

6月に都内で久しぶりに、友人とオープンセミナーを行います。
実に1年半ぶりで今からワクワクしています。

今日の記事は、その打ち合わせで気づいたこと…自律型組織にとってすごく重要なことを書きたいと思います。

創造性の時代を生き抜くためには遺伝子レベルの変容が求められる

従来のピラミッド型の組織の良いところは、機能が安定しているから、誰がやっても一定のパフォーマンスが保証されることです。
電力会社で、部長が変わったら電圧が落ちたなんてことはないのです 笑
社員個々が決められた仕事を積み上げていけば成り立つように作られています。

個々が組織の機能の一部に埋め込まれているからチームワークなどと言う不安定なものに依存しません。
機能の良し悪しで決まるから、多少、人間関係が悪くても、決められた仕事をこなせばよいのです。

こういう組織では、論理的に考え伝える力が育ちます。
逆に感情などという不安定なものを排除する傾向があります。

この組織体は大量生産・大量消費に時代に発達しましたが、今の時代には弱点が露呈しています。
ルーチンワークには向いていますが、創造的な仕事には弱いのです。
そして変化に弱い。

もし、自社がルーチンワークで成り立つなら、このスタイルを維持すれば良いと思いますが、創造性を求めるなら変革が必要です。
それは「遺伝子レベル」の変革だと考えています。

感情を知りメンバーと対話することで組織は成長する

僕は変革に成功した企業を多く見てきました。
その特徴は…
□上下関係、組織の形に縛られず社員が自由にコミュニケーションをとっている
□そのために良好な人間関係ができている
□そのために人間の感情を大切にしている

順番が重要です。
感情を大切にしているから人間関係が良くなり、よって自由闊達な組織になっているのです。
組織の形よりも先に感情を重んじる文化を作る必要があります。

例えば、ある会社では社員がなかなか自立しないという問題を抱えていました。
社員さんに「自立した行動とは何か?」と自分で考えさせてきましたがうまく行きません。

その原因は取りも直さず感情を無視してきたからです。
実は、リーダーにもメンバーにも感情的にモヤモヤしたものがあったのです。
それは…
自立には苦労が伴い、ある意味部下を突き放すことになるのですが、リーダーには(自分でも気づかなったのだが)「嫌われたくない」という感情がありました。

一方でメンバーには自立することへの恐れがありました。
「失敗したらリーダーに認められなくなるかも?」という恐れです。(これも気づかない)

自分の中にこうした感情があることに、なかなか気づかないのですが、この感情が行動を抑制するのです。

そこで、リーダーは自分の感情を探る努力をしました。
そいてメンバーを集め自分の本音を語りました。
同時に、メンバーにも「ぶっちゃけどう?」と聞いたのです。

この対話…一番根っこにある感情にアクセスしたことで、徐々にですが自立への道を歩み始めました。
後は慣れ、習慣化の問題だと言っていました。

もし、なかなか行動が変わらないとすれば、根っこにある感情を理解することが大切かもしれません。

さて、今、多くの企業で感情がないがしろにされていると感じています。
そこで、6月に人間性重視の経営のセミナーをやるってわけ。
リアル会場とオンライン、同時開催です。
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【失敗から学ぶ自律型組織の実践」】
〜森の生態系のように、メンバーが自立して全体が調和する組織のつくり方を物語と体感ワークで学ぶ〜

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。