リモートワークになって疲れ切ったA君と、イキイキとしたB君の違い

リモートワークでは企業の悪い面も良い面も、より浮き彫りになると思います。
マネジメントがしっかりしている企業ではより働きやすく、そうでない企業ではモチベーションが下がってしまう。

例えば、僕の友人Aは、「仕事に集中できないし疲れる」と言います。
ヤル気を保てないと言うのです。

一方、別の友人Bは「集中できるし毎日が愉しい」と言う。
両者の違いは一体、どこから来るのでしょうか?

詳しく聞き取りをしたわけではないのですが、友人の仕事ぶりと一般論からその違いを推測してみました。(余計なお世話ですが 笑)

両者の、「疲れる」と「愉しい」にヒントがあると思いました。
物事に集中して愉しんでいる時には、人は疲れを感じません。
友人Aは「仕事に集中できないし疲れる」と言いますが、集中できていないから疲れるのだと考えます。

話から両者には仕事をする上での「ある」と「ない」があることが浮き彫りになりました。
これはリモートワークに限らず、マネジメントの上でとても重要な要件だと考えています。

仕事の意義があるかないか?

B君は、自分の仕事に誇りを持っています。
教育事業なのですが、アクティブラーニングで教育を変えようと本気で思っています。
アクティブラーニングを習得した子どもたちは、これからの激動の時代を生き抜いていける…そんな子どもたちを増やしたいという思いがあります。

A君は特にそういったものは持っていないようです。

会社全体を観る視点があるかないか?

B君は、自分以外の仲間の仕事を良く把握しています。
営業がいて、事務がいて、教員がいて、経理がいて、清掃係がいて…全体で成果を上げていることを知っています。
自分の仕事が他の部門に与える影響も分かっている、だから自分の仕事に対する誇りとともに、仲間へのリスペクトがあります。

A君は会社全体の仕事の流れを知りません。
ただ指示された仕事をこなしています。

自分で決められることがあるかないか?

B君の上司は細かな指示を出さないそうです。
出来栄えと期日だけ確認したら「後は任せた」と言うそうです。
上司にメールで「このように仕事を進めたいと考えています」と連絡しても、20秒で「いいよ」と返ってくるそうです。
つまり上司はメールを読んでいないのです 笑

一方、A君にはあまり裁量がないようです。

仕事の成果を確認できる仕組みがあるかないか?

B君は、生徒の成績がどうなったか?主体的に学ぶ能力が身に付いたか?といった成果を確かめることができます。
さらに、会社全体の業績まで、情報がオープンになっています。
人は、自分で決め行動したことによる変化や成果をキャッチした時に充実感(時には悔しさ)を感じ、自らを成長させます。

A君にはそういった情報開示がなく、自分の仕事の影響を確認することができません。

スキルの多様性があるかないか?

B君の仕事は、コンテンツの開発から伝え方、見せ方など多様なスキルが求められます。
だからこそ前述の、自分で決められることが多いわけですが、自ら仕事を創造しているという実感が強いそうです。

A君は、指示された単純な作業がメインなので、やらされ感が大きいと言います。

さて、こうした「有る無し」ですが、これは本人の問題ではなく会社のマネジメントの問題です。

A君は、リモートワークになった事で、ないものがより浮き彫りになり、充実感を感じられず疲れたのだと思います。

B君は、リモートワークでより自由に仕事ができ非常に充実しています。

マネジメント…どんな環境を設定するか?
経営者の責任は重い、そう感じたエピソードでした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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