部下から人間関係の相談を受けた時の正しい対応

リーダーにとって最も頭を抱える問題の1つに、部下同士の人間関係があると思います。
人間関係のギクシャクも悩みの種ですが、それ以上に相談されることが悩ましい。

間に入って調整するなんて相当な技術が要りますよね?

部下は悩みを聞いてほしい、リーダーに解決して欲しいと切に願っているわけですが、個別の問題に首を突っ込むと組織全体がおかしくなる可能性があります。

この件に関しては僕も苦い思い出があります。
決まって、終業間際に社員が来て「社長、ちょっといいですか?」と言う。
帰って晩酌をしようと思う時間に相談に来るのです。
「どうしたの?」と聞くと、「ここではちょっと…」と言う。
なので会議室か応接室で話を聞くと、人間関係の相談です。

「○○さんが私を無視するんです…」
「○○さんのあの態度、なんとかして欲しいです」

困った…

一方の言い分だけでは判断できませんし、かと言って、その相手を呼び出すわけにもいきません。
話を聞くだけしか出来ないですよね?
当人が「話を聞いてくれるだけで良い」ってのなら良いんですが、リーダーが解決に動いてくれることを期待したら困るわけです。

さて、悲劇はここからが本番です。

期待を裏切られたと思った部下は、きっと「リーダーは何も分かってくれない」と思うでしょう。
また1つ人間関係にヒビが入ってしまいます。

また、こんなことが続くとリーダーも、その社員(○○さん)に対する不信感が生まれてしまう事になりかねません。
僕にも経験があります。
また1つ人間関係にヒビが入ってしまいます。

さらに、個別に相談している場面を見た、まわりの社員は「2人で密室で何を話しているんだろう?」と思います。
「もしかして私のことを話しているの?」と思うでしょう。
疑心暗鬼に包まれた職場の出来上がりです。
どんどん人間関係にヒビが入ってしまいます。

また、疑心暗鬼になり不安になった部下がリーダーに相談に来るかもしれません。
それが1人増え、2人増え…
悪循環にはまります。

これが常態化すると、最大の関心事が人間関係という職場になってしまいます。

では、どうすれば良いか?
個別の対応をしていると、これまでに述べた最悪の事態になることを全員の共通認識にして、何でもリーダーのところに相談に行かないことです。
リーダーがなんとかするのではなく、自分たちで解決するという認識です。
勿論、誰にも相談できないと潰れてしまうので例外は作ることです。

人間関係の良い職場にはこの共通認識があります。

みんなの課題になると、変なことをするとみんなに迷惑がかかります。

抑止力になるのです。

リーダーは基本的に個々の人間関係の問題に対応しない。

もし、ぐちゃぐちゃになっていたら僕に相談してください。
人間関係修復のプロを紹介しますので。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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