高い成果を上げるチームがやっている、常識とは違う2つのこと

「まず自分の事をやる、出来てから他人を助ける」
自分のやることを完遂していないのに仲間を助けている場合じゃない、私たちはそんな風に教わったと思います。

でも、僕は多くの集団を観てきて、そうではないことを知りました。
自分が完遂しなくても、一段落ついたところで助ける集団の方が成果を上げます。
さらに成果を上げるのが「やる前」に作戦会議をする集団です。

今日の記事では、小中学生の集団をもとにこの事を考えたいと思います。

大きな山は小さく崩せ

僕は指示ゼロ経営を企業に提案しています。
同時に、学校でキャリア教育もさせていただいています。
学校では「夢新聞」を活用して自律型集団を体験するプログラムを提供しています。
夢新聞とは、自分の夢が実現し、その活躍が新聞に載ったという前提で、その新聞を自分の手でつくるワークショップです。
記事はすべて完了形で書きます。

夢新聞ではクラスにミッションを与えます。
「制限時間までにクラス全員『1人残らず』夢新聞を完成される」というミッションです。
やり方は全てお任せしますが、講師も担任の先生も一切、質問に答えません。

自分たちだけの協働を体験し、そこから学び取ることを目的としています。

さて、もしあなたがこのワークショップに参加したらどういう行動を取るでしょうか?
僕なら、まずは自分の夢新聞を完成させてから仲間を助けます。
多くの子ども達がそうしています。

ところが、この方法には致命的な欠点があります。
それは、助けに入った時には時すでに遅し、となっている事が多いのです。
ミッション達成率は現在のところ1割〜2割程度です。

達成するクラスに共通することは、自分が完成する前に助けに入る子が多いのです。
きっと、普段からそう教育されているのだと思います。

株式会社たくらみ屋の相棒、森本繁生は「ザ・ゴール」のTOCのプロです。
TOCには「大きな山は小さく崩せ」という金言があります。

TOCでは、部分最適ではなく全体最適を目指します。
夢新聞で言えば、1人1人がしっかりと書ければミッションは達成します。(部分最適の集合体)
でも、実際はそうは行きません。
能力やスピードにバラつきがあるので、全体の中に滞りが発生します。
その滞りを「小さなうちに」自律的に解決する「全体最適」が求められるのです。

職場もまったく同じです。

始める前にザックリと作戦会議を行うべし

さて、これまで最も最速でミッションをクリアしたのが、以前にブログで紹介し特別支援学級のクラスです。
制限時間15分前にミッションクリア、しかも、作品の内容も濃かった。
何が起きたのか?

僕も初めての体験でしたが、普通は、スタート同時に自分の夢新聞に集中しますが、なんと!スタートした瞬間に話し合いを始めたのです。

彼らの行動を観て、なるほど〜と納得しました。
夢新聞に限らず、何事も「着想」に一番、時間がかかりますよね。
着想が決まると、後は作業ですので手が進みます。

ミッションを達成できないクラスに共通することは、書ける子はどんどん進みますが、書けない子は白紙のまま時間が過ぎることです。

「最初にザックリと作戦会議をする」

これが最も速く上手に行う秘訣なのです。

私たちは、これまでの人生で競争原理を叩き込まれました。
学校では点数や通知表で評価され、進学は評価が高い順に決まります。
骨の髄まで競争原理が染み付いているのかもしれません。

この行動様式を変えるのは簡単ではないと思いますが、時代が協働・共創を求める以上、時代に合った行動様式を身に付ける必要性が高いと思うのです。

解決策は、頭ではなく身体で体験することだと考えます。
職場での集団活動で、今日の内容を意識して行い、その変化を確認、各自が感じたことをアウトプットする、そんな経験を積み重ねることだと思います。

それでは今日も素敵な1日を!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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