なぜ困難に直面した社長は、その後、組織を大きく成長させられるのか?

困難は人を成長させると言いますが、リーダーの場合、自分だけでなく組織も成長すると思います。
色んな社長と接してきて、そのことを強く感じています。
もし、今、困難に直面して、夜も眠れない日々を過ごしていたら、それは成長の兆しだと思って間違いありません。

しかも、困難を乗り越えなくても大丈夫、逃げさえしなければ、そう考えています。

部下と組織の成長を妨げる一番の要因は社長のエゴ

部下と組織の成長を妨げる一番の原因は、リーダーのエゴだと考えています。
何でも自分の思う通りにしないと気が済まない、そんなエゴです。
部下が育たないのは、肝心な部分をリーダーがやってしまうからです。
それは、自分で考え判断し決める→行動する→行動の結果を検証する→検証して次を考える…という一連のサイクルです。
これをリーダーがやると、部下は自分でできなくなってしまう。

リーダーが考え決め→部下にやらせ→結果をリーダーが検証する、これでは一人前に育ちませんよね

任せないことはリーダーの罪だと思います。
リーダーだって一生に渡り正解を示し続けることはできないですよね?
いつかは会社を去りますし。
去った後のことを考えれば、一人前を育てるのが愛だと思うのです。

さて、任せられないのは、リーダーの「自分が」というエゴ。
何でも一等賞じゃないと気が済まないという意気込みは結構だと思いますが、社内でそれをやっちゃうと組織が育たないのです。

そのエゴを成熟させる機会として、天からいただくギフトが困難だと思います。
身の程を知る、他者の力を借りることができる人間になるチャンスだと。

わずか18ヶ月でその境地に到達した若い社長がいます。
会った瞬間に、別人のように穏やかになっていて本当に驚いたのです。

困難に直面し、逃げなかった社長には、その後大きなギフトが来る

その方は、愛知県半田市にある、株式会社榊原の榊原卓也社長です。
僕が初めて会ったのは、2017年の5月でした。社内研修にお邪魔したのです。その時は、すごくヤンチャでイケイケの雰囲気を醸し出していました。

研修では自社のビジョン・経営計画を、物語性とリアリティ溢れるものにするために新聞の形式で表現します。
新聞に載るような社会性のあるビジョンを意識し、第三者の新聞記者が取材したような客観的視点で編集します。

この研修の要諦は、社員さんがビジョン作成に参画することです。
社長にとっては、とても辛抱が要ります。「オレが」のエゴがあると口出しをして社員の参画意欲を破壊してしまうのです。
「待つ」というのは想像以上に辛いですよ、社長にとっては。

制作には制限時間を設けます。集団意思決定の力、そして作成には抜群のチームワークが求められます。
制限時間までに完成させられる割合は3割以下です。

2017年にお邪魔した時は、榊原社長も社員の中に入りリーダシップを取っていました。

それが、先日お邪魔した時は、同じ部屋にはいるが「全く」口も手も出しませんでした。しかも、辛そうな様子もないのです。
「信頼し切っている」…そんな態度でした。

社員さんも、まったく社長に依存せず、社長が輪に入らないことに何の疑問も感じていないようでした。

実は、先日開催した時、社長に会った時に「別人?」と疑うような変化を確認していました。
オーラが違うのです。
イケイケな感じではなく、穏やかな雰囲気を醸し出していました。
見た目は年齢通りの30代なのですが、雰囲気は長老的、そんな印象を受けたのです。

研修が始まる前に、この1年間にあった大変な出来事を話してくれたのですが、第三者の僕が聞いても、とても大変な思いをされました。

その体験が精神的な成長の糧になったと僕は思いました。
会話の中に、「オレ1人では何もできないから」「無力な社長だから」という言葉が何度も出ましたが、謙遜しているのではなく、本当にそう思っているのが分かりました。
これが言える社長が一番、デキル人なんだけどね。

そして社員集団は、見事に制限時間までにミッションを達成。

困難が人を成長させる。
社長の精神的な成長が組織の成長に直結する…そんな確信を持った研修でした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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