本当に社員を大切にする会社は、口先だけではなくこういう事ができる

「社員を大切にする」
この言葉が軽くなっているように思います。
何だかスローガンになっていて、魂が入っていない…もう聞き飽きたと感じています。
本当に社員を大切にしている会社は、行動で示しています。

今日は、先日出会った、本当に素敵な企業の2つの事例からこの事を学びたいと思います。

社員さんの収入増を本当に考えているか?

その会社は東北地方にある、社長を含め6名の小さな会社です。
非常に風通しが良く、社員さんは自由闊達に働いています。
以前に、社員さんと一緒に僕の講演を聞きに来てくれた時に、講演終了後に社員さんが僕のところに来てこう言いました。

「うち、もう既に指示ゼロ経営になっています」

この言葉を社長が言う場合、僕は「思い込みでは?」と疑うことがありますが、社員さんが言うのだから間違いないと思ったのです。

2回目にお会いしたのは賃金制度構築セミナーでした。
全社員さんが参加してくれました。
たくらみ屋の賃金制度構築セミナーの特徴は「社員さんが参加すること」です。
その理由は社員さんにとっても魅力的な制度だからで(会社と社員さんが同時に儲かる)、学んだ社員さんが社長と一緒に制度構築に参画してくれるからです。

社員さんにとって魅力的というのは、数値計画(皮算用)を立てる時に、社員さんの賃金を起点に立てるからです。
「いくら年収を増やしたいか?」から計画を立てるのです。
通常、会計に詳しい社長は、欲しい経常利益から逆算して売上総利益を算出、その後、売上目標を立てます。

本当に社員さんを大切にするなら、数値計画に社員さんの賃金額が入っているはずです。
同社がたくらみ屋の賃金セミナーに社員さんと共に申し込まれたのは、社員さんを大切にしている確固たる証明だと思ったのです。

セミナー直後に退職をする社員を研修に参加させた

僕が驚いたのは、なんと、セミナー直後に退職される社員さんが参加していたことです。
決して安い金額ではありません。そんな事、普通できますかね?

僕は思いました。
「人材育成の目標が普通と違う」と。

普通、人材育成をする狙いは「会社の儲けのため」です。別に悪いことではありません。
しかし、社員さんの立場になれば、その欠点が分かります。
「会社が儲かるために学んでこい」ではなかなか自分事にはなりません。

「そもそも会社のために働いている人はいない」、指示ゼロ経営ではそのように考えています。
もちろん会社がどうなっても良いと考えている社員さんはいません。
しかし、真の目的は「自分が幸せな人生を送るため」です。
経営者だってなぜ、リスクを背負ってまで商売をしているかと言えば、経営をすることが自分の人生にとって意義があるからです。
「世の中に貢献したい」という動機であったとしても、それが自分にとって価値あることだからです。

何をもって幸せか?は人それぞれで、社長が決めるものではありません。
しかし、自分なりの幸せのために仕事を活用している事実に変わりはないと思うのです。

同社が退職間近の社員さんを研修に参加させたのは、人材育成の目的を社員さんの幸せに置いているからに他なりません。

この想いが社員さんの自分事を生むのだと思いました。

社員さんは、自分が成長することで会社が儲かり、結果、賃金制度によって自分の収入も増え自分が大切にするものを守れるのです。
物心ともに豊かな人生を送ることができる。

社長の望みと社員さんの望みが統合された、素敵な世界を垣間見ました。

退職間近の社員さんと一緒に受講した、仲間の社員さんは何を思ったでしょうか?
「社員を大切にする」…これが口先ではないことを感じたと思います。

本当に社員を大切にする会社の大事を、その企業さんから学んだのでした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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