自己中なくらいの経営理念の方が企業に活力を生む

自社はどんな会社を目指すのか?…願いは経営理念や信条などで表現します。
僕は、様々な企業の理念・信条を見てきて、願いには大きく分けて2つあることに気づきました。

それは…

「世のため人のため系」と「自分たちのあり方系」

の2つです。
多数派は前者です。
大抵、経営理念には「◯◯を通じて社会の発展に貢献する」というものが多いよね?
ところが、時々、後者を見かけることがあります。
そして、どの会社も好調なのです。
どちらも素晴らしいのですが、もしかしたら今の時代には後者が向いているのかもしれないと思ったのです。

「自分たちのあり方系」の代表はソニーです。
設立趣意書の一番最初にこう書かれています。

「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」

先日、とても反響のあった記事で紹介した、ハートランドヒルズ能登の中川 広紀社長もそうです。

「仕事を愉しんでほしい。愉しい人生になるから」

ホワイト企業大賞で特別賞を受賞された兵庫県の株式会社田村組(建設業)はこう

「よりよく 仕事も 人生も」

ちなみに僕が経営してきた会社(新聞店)はこう。

「私ってイケてるじゃん!という瞬間を」

↓ちなみに当社では求人広告のトップにこれを謳っています。

どうして「自分たちのあり方系」がやりやすいかと言うと、まず「自分事」だからです。
僕は親に「人の役に立ちなさい」よりも「自分が幸せになりなさい」と言われ育ちましたが、この方が心に届くんですよね。

そして…ここが今日の記事の本題なのですが、愉快に働いていると結果的に世のため人のためになるという構図があるのです。

「愉快に働く」→「創造性が発揮される」→「顧客や社会に役立つ価値が生まれる」→「収益が上がる」

こんな因果関係が今の時代に合っていると考えるのです。
これは僕の思い込みではなく、僕が審査委員を務めるホワイト企業大賞に応募される企業の特徴なのです。

また、ミハイ・チクセントミハイに代表される心理学による研究でも明らかになっています。

だから自分たちのあり方…特に、愉快、ご機嫌で働ける環境づくりは経営者が最優先で取り組む大事だと考えるのです。

その環境とは、例えば…

「良好な人間関係」…自分の弱さも見せられる関係性、互いを尊敬できる関係性
「自己決定」…何に挑戦するのか?どんな目標に挑戦するのか?など、物事を自分(たち)で決めることができる
「貢献感」…自分たちで決めて行動したことで誰かの役に立っている、喜ばれているという実感

こうした要件が欠かせないと考えます。

もし、経営理念が形骸化していたり、いまひとつ社員さんが自分事にしていなかったら「自分たちのあり方系」も考えてみると良いかもしれません。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

ワクワクすることに積極的なあなたが大好きです!

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