いかなる人材育成よりも前に、まず最初にやるべき基本的な教育がある

会議で社員さんが黙って下を向いている。指名されないように、忍のように存在を消す社員もいます。
会議が活性化しないからリーダーが一生懸命にしゃべる、ところが、それがさらなる沈黙の原因になる…
そんな会議は多いと思います。
そもそも、人はコミュニケーションが好きな生き物です。
生まれたての赤ちゃんを見ると分かりますが、ガンガン泣くし親の笑顔に反応してニッコリと笑います。

本来、おしゃべりでコミュニケーションが好きなはずなのに、みんながシーンとしているのには何か原因があるはずだと考えます。

発言が活性化しない企業に未来はないと思う

人類は、これまで幾多の試練を集団の知恵で乗り越えてきました。
1人では思いつかないようなアイデアを出し、協働で試練を乗り越えてきた。
ホモ・サピエンスの本質的な行動原理だと思います。
企業でも、自由闊達な会議ができる会社は素晴らしいアイデアを出し、業績も良いです。

会議は次の3つのプロセスで進みます。
1、アイデアをたくさん出す
2、出たアイデアを絞り込む
3、深めていく

当然、たくさんのアイデアがテーブル上に出た方が、集団として素晴らしい意思決定ができるわけです。
たくさんの選択肢の中から選べるのだから。
だから自由闊達に意見が言える風土は企業の未来を決める大事と言っても過言じゃないと考えるのです。

では、なぜ、本来おしゃべりな人間が黙りこくってしまうのか?
それは、そうすることが得だと判断しているからです。
発言が否定される、笑われる、バカにされる…そんな雰囲気があれば黙っている方が安全ですよね。
罵詈雑言の中で発言ができる人は政治家向きだと思います 笑

安心、安全な場を創ること、これが大原則です。

□リーダー、上司が腕を組んで目を閉じて部下の話を聞いている
□メンバーが発言者の方を見ずにノートやパソコンを見ている
□発言者が何か言っても、頷かずに無反応
□最終的にはリーダーがジャッジしてしまう

こうした文化を変えないことには、何も始まらないと思うのです。

心理的安全性こそ、組織活性化の要諦である

先日、とある小学校のPTA講演会で講師で登壇しました。小学4年生〜6年生の児童と、その保護者が対象でした。
すごく驚きました。
体育館という広い空間で行った場合、僕が質問を投げかけても誰も手を挙げません。
シ〜ンちした気まずい空気が流れるんだよね。

ところが、その小学校は圧倒されるくらい「ハイ!ハイ!」と手を挙げる。
圧倒的でした。

これまでも積極的に発言する学級に出会って来ましたが、そこには先生の関わり方に秘訣があることが分かりました。

教師も子どもたちも、全員で発言者を尊重するという文化を持っているのです。
先生は、「自分の発言がバカにされたら嫌な思いをするでしょ?」と投げかけています。
「自分がされて嫌なことはしない」という人間として当然のことを説いているのです。

これは道徳の話でもあり、究極の損得勘定です。
集団として賢くなることは、そこに属するメンバー全員にとって得なことだからです。

社員を自己啓発セミナーに出すのも、社内にファシリテーターを置くのも良いと思いますが、まずは、心理的安全性を確保することだと思うのです。

先日の小学校では、校長先生は常に子どもたちの方を見ていて、目が合って手を振る子どもがいると、満面の笑みで振り返していました。

児童心理学などの手法の前に、やっている基礎があるのだと感じました。

自由に発言ができる文化は企業の未来を決める大事、子どもたちの様子から改めてそんなことを考えたのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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