優しいリーダーを目指すか、厳しいリーダーを目指すか?

部下には優しく接した方が良いのか? それとも厳しく接した方が良いのか?
部下からすれば優しいリーダーの方が好きに決まっていますが、優しさが甘さになってしまっては成果を出すことができません。
一方で、厳しく接したことで部下が萎縮して自由にものが言えなくなれば組織は活力を失います。集団が賢くあるためには自由闊達さが欠かせません。

どちらが良いのか?
結論から言えば、厳しさは欠かせないと考えます。ただ、それが上司からもたらされるものではないことです。

責任が伴わない自由は好き勝手と言う

フランスの標語に「自由・平等・博愛」があります。
とても素晴らしい思想だと思いますが、この3セットだけでは上手くいかないと思います。
自由に対しては責任が必要。
平等に対しては区別が必要。
博愛に対しては罰が必要。
対になるものがあって、初めて機能するのだと考えるのです。そうでないと自己中になってしまいます。

優しい上司は部下の自由を尊重しますが、そこに責任(部下の)がなければ好き勝手になってしまいます。
すると、「結果さえ出してくれれば、やり方は任せる」と言う人がいますが、それも少々、乱暴だと思います。

もし、このやり方をとるなら、相当の賃金がなくてはなりません。
賃金額は「権限」「額」「変動」のバランスが取れていることが前提です。
社長は全部が大きいわけです。
逆に、作業がメインのスタッフは小さい。権限は小さく、給与額も他より少ないが賃金は安定しています。

賃金が低い人に権限を与え成否により賃金を変動させたら、たまったもんじゃありません。
だから、幹部社員でもない人に、「結果さえ出してくれれば…」と言うの適切ではないと考えるのです。

そもそも責任はリーダーが取るものです。トップダウンであろうが指示ゼロ経営であろうが。
指示ゼロ経営では、任せた以上、責任を取るのは任せたリーダーにあるという原則に基づいています。
だから任せた以上は口を挟まず、待つことが求められる。

部下のいとってもラクなことじゃない。
部下が負う責任は、決して諦めずに工夫を重ね責任を果たすことです。
これがないと甘ちゃんになってしまうから。
果たす責任に関してはコチラの記事を参考にしてください。

任せることはリーダーにとっても部下にとっても自立が求められる、大事なのだと考えます。

一人前として接し、それ故の厳しさを与える優しいリーダー

任せた上で責任はリーダーが取る、でも部下は「決して諦めずに工夫を重ね責任を果たす」という関係が自由と責任が両立した状態です。

これ、結構、厳しいのです。
部下は、これまでリーダーが決めていたことを自分(たち)で決めることを求められます。
リーダーが決めていた事とは…
「何を」「どんな出来栄えで」「どのように」「いつまでに」「誰が」「誰と」「いくらで」

これを自分(たち)で決める。
指示ゼロ経営では、集団全体に課題を与えます。自分で決めるから責任が生じる。
これらが曖昧だと、リーダーも任せられませんよね。
決めたら、責任を果たせるように諦めずに工夫・改良を重ね続けていくわけです。

指示ゼロ経営ではリーダーは集団と関わります。だから指示ゼロ経営が進むと「誰が」「誰と」…つまりチーム編成も自分たちで決めます。

PlanーDoーSeeのPDSサイクルを自分たちで回していきます。
自分たちで考え、決め、判断し、行動して、チェックするわけで、上司は基本的に口を挟みません。
口を出すとしたら、客観的な課題だけを置きます。
例えば、「この計画だと期日までにはできないと思う」とか。課題は置きますが、どうすれば良いかは教えません。
その様子から、指示ゼロ経営では「ケチはつけるが答えは出さない」と呼んでいます 笑

人は、自分で決め行動したことに対する変化、成果を自分で感じた時に、仕事が楽しくなります。
仕事を自分の支配下に置くと、責任感も成果への意欲も旺盛になります。

かくして一人前になっていく、そう考えています。

一人前にはリーダーは優しく接します。
でも、その背景にはリーダーが与える厳しさではなく、一人前ゆえに直面する厳しさがあるというわけです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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