受動的な社員は「会社は」と言う、主体性が育っている社員は「我々は」と言う

会社は働くひとが物心ともに豊かになるためにある

優れたリーダーは、社員に会社を自分事と捉えてもらうのが上手、そう痛感しています。
自分事と捉えるから自発的に動くし、自発的に動くから良い仕事をします。個性が発揮されるから仕事が好きになります。
モチベーションを上げるために、あれこ画策しなくても済みます。

では、どうやっているか?と言えば、「会社は私のものじゃないよ」と明確に伝えているのです。どんなに給料が高くても、「オレのために働け」「会社のために頑張れ」なんて言われたら、社員は気持ちよく働けませんよね。

「会社は私だけのものだ」なんてストレートに言う社長もいないと思いますが、明確に「私だけのものじゃない」と宣言することが大切だと考えています。
あまり伝える機会がないと思いますが、要所要所では伝えた方が良いと思う。

先日、日本経済新聞にZOZOの全面広告が載りました。これが面白い。
広告主は「社員一同」です。
「拝啓、前澤社長」から始まり「私たち社員が主役です」と締める。
作戦だとは思いますが、これを許す社風は良いなと思った。

こんな派手なやり方でなくてもしっかりと伝えている社長もいます。
先日お邪魔した会社の社長がそうでした。
建築業、不動産業、介護サービスを手がける「てるまさグループ」の照屋圭太社長です。
研修の冒頭に社長が挨拶をするでしょ?
普通はこんな挨拶をすると思います。

「研修と言えども業務の一環です。集中して受講して日々の業務に活かして欲しい」

まあ、簡単に言うと「会社のためにしっかりと学べよ」ってことです。
別に間違ったことは言っていません。

ところが照屋社長はこう言うのです。

「会社は働くひとが物心ともに豊かになるためにある」

言い切ってますね〜
つまり「みんなが物心豊かになるために学んで欲しい」と明確に伝えたのです。

皆さん、会社を自分事と捉え学んでいました

社員の主体性は彼らが使う言葉に表れる

研修の後に懇親会がありました。会場まで20代の若い社員さんのクルマで移動したのですが、その時の会話にすべてが表れていると思いました。

「我々」「私たち」という言葉をよく使うんです。
「私たちは、地域にこう貢献したいと思っているんです」とか。
それがどうしたの?って思うかもしれませんが、主体性のない人は「会社は」って言い方をするんです。
会社って誰?って感じですよね?
ひどい場合は、自分の会社に「さん」をつける人もいます。
部外者みたいですよね。

「我々」と言うのは、自分事の表れだと思うのです。

これを僕は「我々化」と読んでいます。これが進んだ企業には誰が社長か分からないという特徴があります。

以前に、水戸市の「H・S・K」という企業の社内研修にお邪魔しました。キッカケは幹部社員の中平さんという方が指示ゼロ経営セミナーに参加してくれたことですが、中平さんと話をして僕は「この方が社長さんなんだ。若いのに凄いな」とずっと勘違いしていました。
使う言葉、話す内容が経営者と同じなんだもん。

実は、H・S・Kさんの本物の社長さんにお会いした時に、クレドを見せてもらいました。
社是は「人生を愉しもう!」です。

てるまさグループさんと共通するものがありますよね。

僕は思うのです。
そもそも人は自分が幸せな人生を送るために働いています。これは社員だけでなく社長だって同じです。
その手段として会社があり仕事がある。

人生を豊かにする大きな手段として仕事が位置づけられている、そう認識した時に、会社を、仕事を自分事として捉えるのだと思います。

会社の存在価値ってなんでしょうか?

商売の軸を見失わないことが大切だと思います。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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