社員が「ご機嫌で」働くことを目的に置いた企業が繁栄する時代になった

社員の幸せと業績には相関関係がある

僕が社会人になった頃、「足で稼ぐ」という言葉を知りました。
真の意味は「お客様の現場に行き実態を知れ」という意味ですが、当時はまだ社会が成長期だったので「行動量を増やせば成果が出る」と誤解されていました。

今は行動量を増やしても報われる時代ではありませんよね。
生活者の求めるものが「心の豊かさ」になりすごく知恵の要る時代になった。
だから経営者は「知恵が活性化する場」を創ることが求められると考えます。
政府が掲げる働き方改革とは違う働き方の見直しが求められると思うのです。

それは「社員が仕事を通じ真の幸せを得る」ことです。
しかもそれは業績のためにするのではなく、それ自体を目的にすることだと考えています。
業績が第一、社員の幸せはその手段、ではないと思います。
もちろん業績が悪ければ社員の幸せも実現できません。でも業績を第一義にするとそれが手に入らない時代だと考えるのです。
理由は、取りも直さず「業績向上の源は社員が幸せに働くことで発揮される創造性」だからです。

そもそも人は「幸せな人生を送るために」仕事をしています。社長が会社を経営する目的もそうです。仕事も会社もそのための手段のはずです。

ところがこの「幸せ」というものが抽象的で正体がつかめません。
満足とは違うと思います。

例えば、弊社には作業現場に「ウォーターサーバー」があります。
「カフェ・サンライズ」という名のカフェスペースです。コーヒーや緑茶の粉末スティックも使い放題です。
導入当初、スタッフはすごく満足してくれました。ところが3週間もすると慣れる(飽きる)のです。
そして、これがあるからと言って作業の質が上がることはありません。働きやすさの視点からは素晴らしいことだと思いますが。

これに対し幸せな働き方があると気付きました。

経営の目的を収益から幸せの創造にシフトする

弊社にはちょうど1年前に、旦那さんの単身赴任先(海外)移るために退職した女性スタッフがいました。
長谷川さんと言い、ニックネームは「ハッセ」です。
ハッセは本当に毎日を幸せに生きています。幸せの源は感謝の心です。いつも「こんな素敵な職場で働けて感謝でいっぱいです」と言ってくれました。
僕からすれば「貴女がいるから素敵な職場になっている」と思っています。

彼女の仕事は集金と古新聞の回収作業です。基本的に単調な仕事です。
でも、それを毎日、まるで天真爛漫な少女のようにイキイキと楽しんでやっていました。
訪問した先でお客様と仲よくなり、お客様にちょっとした親切を差し上げる。
お客様からも大切にされ、毎日のようにお菓子や野菜をいただいていました。

ハッセがそれをする理由は「それが幸せ」だからです。別に評価が上がり賞与が増えるわけでもありません。
感謝の気持ちが感謝で返ってくる、そんな循環の中を生きること自体が目的なのだと思います。

ハッセと同じ職場のニッタさんという女性スタッフも同じような仕事ぶりです。
毎日タイムカードをついて給与をもらっていますが、それ以上の動機を持って仕事をしています。お金のためであれば率先して申し出てこないような仕事を自ら買って出てくれるのです。

とても幸せな輝きを放っています。

そしてハッセと同様にお客様から絶大な支持を得ています。

彼女らのファンが多いことは会社にとっても大きなメリットになります。
でも、「もしファンを増やすために親切をしてくれ」と言ったら、こんなにも素敵な仕事はできないと思います。

あくまでも「自分の人生にとって意義のあることだから」と自律的に行動したから得られた結果だと確信しています。

いかがでしょうか?
◯創造性が求められる時代になった
◯創造性はご機嫌、幸せな状態で発揮される
◯業績のためにご機嫌になってくれ、ではご機嫌になれない
◯幸せな人生を送ることを経営の目的に掲げる
◯結果、クリエイティブになり業績に反映される

本格的にそういう時代に入ったと考えています。

アルバムを見返していたらちょうど昨年夏にやったハッセの送別会の写真が出てきて、幸せな表情の彼女を見て、今日の記事を書きました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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