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組織の創造性を高める表彰制度 創造性を破壊する表彰制度

表彰制度を取り入れている会社は多いと思います。

社員のモチベーションを高めることが最大の狙いですが、やり方によっては「モチベーションは上がるが創造性が破壊される」という事態を招きかねません。
社長・上司の一方的な評価基準で決めていたらイエスマンを育成する危険性があるということです。
それでは多様性が失われ創造的な集団にはならないと思います。

誰のための表彰制度か?
もちろん社長ではなく社員さんのためですよね?

今日は、組織が自由闊達になる表彰制度について考えています。

表彰をするなら全員の投票で受賞者を決める

もし表彰基準を社長・上司が独断で決めているとしたら危険だと考えています。
言い方は悪いが「自分に都合の良い社員」を称えるってことだからです。
人は、人前で称えられると自尊心が満たされ気持ちよくなります。
その効果が大きいから「評価されることをやる」と動機が偏ってしまう危険性があるんだよね。もしそうなったら「イエスマン養成制度」です。

よく内発的動機づけ(自分の中から湧き上がるモチベーション)と外発的動機づけ(外部から刺激されて発動するモチベーション)があると言われます。
前者の特徴は、持続性があり創造的であること。
後者は、即効性はあるがやり続けないとモチベーションが維持できず、創造性も低くなります。

以前、弊社では大げさな演出を施した表彰制度をやっていましたが、楽しいのは僕だけで社員からの評判が悪くやめてしまいました(笑
「なんかコントロールされている」というのが悪評の理由です。
自立した社員ほどコントロール臭を嗅ぎ取り嫌がるんだよね。
逆に、自立していない人は喜びますが僕の手下に成り下がってしまいます。
そうなると、僕の限界が組織の限界になってしまいます。
だから今でも表彰制度はやっていません。

表彰制度を依存を生まないカタチでやっている会社もあります。
長野県諏訪市に本社を置くラーメンチェーン店「テンホウフーズ」です。
地域の人が「信州のソウルフード」と言うほどに愛されています。
同社では日頃からFacebookのグループページで社員さんの実践を共有しています。

それを元に表彰者を決めますが「全員の投票」で決めています。
社長にとって都合の良い人が表彰されない、みんなが主体者になる素晴らしい仕組みだと思います。

表彰はチームに対し行い、チーム内全員が受賞できる仕組みがベスト

ある程度大きな企業の場合「チームを表彰する」という方法も有効だと考えます。
その理由は、今の時代は創造性の時代だからです。
活動量が成果につながった成長期では個人を表彰しチーム内に競争を起こせば全体に好影響が出ました。
1人1人が単独で頑張れば全体が良くなった。
でも、今は「アイデア」「知恵」「創造性」の時代ですので「三人寄れば文殊の知恵」が求められます。
1人じゃ怖くてできない挑戦もチームでならできる。
1人じゃ出ないアイデアもワイガヤの創発で出る。
競争ではなく共創が求められると考えます。
なので表彰をするならチームに対し行うのが良いと考えるのです。

そしてチーム内で個人を表彰する仕組みが良いと考えています。
どういうことかと言うとね…
チームワークが良い集団は、目標達成に向けた役割を「自分たちで」自律的に決めています。
指示ゼロ経営になる役者はざっと7種類あります。

「率先して行動するイノベーター」
「イノベーターを積極的にフォローする人」
「周りの人を誘ったり意見を求める人」
「発言に質問を投げかけたりして議論を深める人」
「状況をまとめる人」
「みんなが納得しているか合意を確認する人」
「違うと思ったことに反論する人」

この他にもチームの風土を健全化する7つの役者がいます。
「いいね!と励ます人」
「チームの気分を見える化する人」
「対立を緩和する人」
「行き詰りを打破する人」
「みんなが発言できるように交通整理をする人」
「ものごとの決め方にみんなが納得しているか確認する人」
そして指示ゼロ経営リーダーの「信頼して見守る」です。

この役者が揃った時に集団はものすごい創造性を発揮します。
チーム内の表彰は、誰がどの役割を担ったか?を基準に、「イノベーター賞」とか「ベストフォロワー賞」とかを「全員参加で」決めます。

素晴らしいチームでは全役者が揃うし、全員がどれかに当てはまります。
個人表彰が、そのまま「チームの健康チェック」になるってわけです。
これは賞をもらわなかったチームでも行うと良いと思います。

表彰制度は誰のためのものか?
もちろん社員さんのためですよね?
社員全員が成長できる、自律的なチームが育つ表彰制度をオススメします。

それでは今日も素敵な1日を!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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