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他人事な社員が仕事を自分事と捉えるには「働き方」のビジョンが必要

企業の活性化にビジョンは欠かせません。
目を閉じれば情景が浮かんでくるリアリティ溢れるビジョンです。
僕はビジョンには2種類あると考えています。
1つは、会社、事業の未来。
もう1つは社員を中心に置いた「働き方のビジョン」です。
事業のビジョンを語る社長は多いですが、働き方のビジョンを語る社長は少ないと思います。

将来、自分がどんな気持ちで働いているか?
どんな成長を遂げ、どんな喜びを感じているか?

事業のビジョンと働き方のビジョンはセットで成り立つと考えます。

ビジョンには社員の働き方に関するものが必要

僕は、多くの会社の多くの社員さんに「仕事をする上での喜びは?」と質問をしてきました。
その答は本当に様々ですが、ある傾向があることに気づきました。
それは、多くの方が「自分の成長」をあげることです。
逆に「会社のビジョンが達成した時」と答える人はすごく少ないのです。
これは「人は会社のためではなく自分のために仕事をしている」という事を物語っていると思います。

「人は、幸せな人生を送るために仕事をしている」
ビジョン達成も収益も、そのための手段だと思います。
なので、ビジョンには社員の働き方に関するものが必要だと考えるのです。

僕が好きなビジョンに、NHKのプロジェクトXにもなった富士山レーダーがあります。
前人未到、富士山の山頂に大型レーダーを建てる挑戦に、社長はこう語ったそうです。

「一生に一度で良いから、子孫に自慢できる仕事がしたい。それが富士山レーダーだ。東海道新幹線の車窓から見えるレーダーを指差し『あれを私が造ったのだ』と自慢できる仕事をしよう」

これ、完全に働き方のビジョンですよね。
若干、無茶ぶりですが(笑)

実は、弊社には事業のビジョンはありません。
働き方のビジョンがあるだけです。
「自分だからできることで人に喜ばれる生き方」
それをひと言で「私ってイケてるじゃん!と思える瞬間を」と表現しています。
求人広告ではメインにそれを謳っています。

こう謳うと、それを求める人が集まりますし、入社してからの自発性もヤル気も格段に違います。
指示ゼロ経営を15年やってきて気付いたことは、僕の仕事は働き方のビジョンを描くことだけだったということです。
あとは、パワフルな社員たちが自発的に創造していってくれています。

ビジョンは押し付けられるものじゃない。自然と共有されるもの

働き方とひとことで言っても、そのカタチは様々です。
「定時に帰って趣味を楽しむ」という人もいますし、「家族に誇れる仕事がしたい」「仲間と協働する喜び」「成長の実感」「社会貢献」など本当に様々。

僕は、全部◯だと思っています。
その人の価値観だから、どれが良くてどれが悪いと評価できるものじゃない。
それを「これが良い働き方だ」と独善的に押しつけるのはカッコよくないよね。
逆効果だし。

ルールで人を縛ることができますが、価値観・文化は押し付けが効きません。
縛ることができない。
共感した人が自分の意志で行動を始めて、それが広がって初めて文化になる。
そういうものだと思います。
だから、まずは社長自らがそれを体現することが大切だと考えるのです。

こう言うと「率先垂範か」と思われますがそうじゃない。
率先垂範の意味は「人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと」ですが、それって模範を示すことで部下に気付いて欲しい、動いて欲しいという意図があるでしょ?
本当に周りに影響を与える時って、そういう意図がない時だと思うんです。
「心から納得して愉しんでいる時」です。

「せねばならない」では真のビジョンにはならない、みんなが共感して、そうなりたいと思った時にでき上がるものだと思います。

なにも高尚なものじゃなくていい。
「バリバリ働いて稼いで、趣味に使うって最高だよな」でも良いと思う。
要は、本当にそう思っているか?ってこと。

そして変化していって良いと考えています。
社長だって成長するんだから「趣味に使う」が「家族のために」に変わるかもしれないしね。

働き方のビジョンを持とう。
押し付けや義務じゃなく、本当に思っているものを。
それが進化して、いつしかみんなが憧れる素晴らしいビジョンになる日が来るから。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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