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人間は自らの意志でのみ動くから他人に言われてもヤル気にならない

人は自分で決めたことには責任を持ちますし自発的にもなります。
自分で決めると創造性も発揮されます。
「自己決定」は人を育てる上でとても重要な要件ですが、よく「自分で決めさせているのに主体的にならない」という悩みを耳にします。
 
何ででしょうか?
原因は2つあると思います。
1つは、決めているように見えて、実は「決めさせられている」ということ。
もう1つは一番重要なことを他人が決めていることです。
 
今日は、簡単そうで奥が深い「自分で決める」という事を考えたいと思います。

情報公開をしない会社では本当に自発的な社員は育ちづらい

目標を社員に決めさせている会社があります。
あれって全く効果がないとは言いませんが、あまり有効ではないと思うんです。
「決めさせている」としたら。
もし、そこで上司の意にそぐわない目標が出たら「いやいや、それじゃ困るんだよ」ってなりますよね?
全く自由意志で決めていないのです。
 
それでも「自分で決めたというカタチにした」というのは、多少なりの効果はあると思いますが、本当の内発的なヤル気は生まれないと思います。
 
では、社長の意思決定はどうでしょうか?
目標数値などを上げる時に、「なぜその数値なのか?」の根拠がありますよね?
「これだけは稼がないと会社が維持できない」といった具体的な根拠かもしれないし、「これだけ儲かったらウハウハやわ」といった気持ち的なものもあります。
 
「やりたい」でも「やらなきゃいけない」でも、自分で、その根拠を持っているわけです。
 
その根拠を持たずして、社員に決めさせても能動的な意識にはなれないと思います。
だから、情報公開が必要になるんだよね。
 
会社の状態を知れば、必要性は分かります。
開示した上で、「これだけの数値が必要だが、みんなはどう思う?」と考えてもらうことが大切。
開示しても「この数値で行きます」と独断で込めたら納得はしないと思います。
「そのことについて考える」というプロセスがないと自分事にはならないから。
「ウハウハ目標」の場合、社長のウハウハなんて関心があるはずがありません。
自分のウハウハがイメージできなかったら他人事だよね?
だから、「どれだけ儲かったら、どれだけ社員の賃金が増えるのか?」が制度として明確になっていることが大切だと考えています。
その上で「自分のウハウハ」をイメージしてもらうことです。

自分で意思決定できる項目が多いほど自発性は高まる

自己決定しているはずなのに主体的にならないもう1つの原因は「一番重要なことを他人が決めている」ということ。
これはよくあると思います。
 
「決める」とひとことで言っても、意思決定には種類があります。
企業の場合、おおよそ7個あると考えています。
「何を」「どんな出来映えで」「いつまでに」「どのように」「誰が」「誰と」「いくらで(コスト)」でやるか?
(そして重要なことは「なぜやるか?」ということですが、これは先程、書いた通りです)
 
決められる項目が多いほど、人は自発的になりますが、この中でも重要なものは「何をやるか?」です。
何をやるか?を社長が決めて、目標も期日もチームも予算も社長が決めて、やり方だけを任せるケースは本当に多いと思います。
 
僕だったら絶対に嫌になるわ。
 
何をやるか?を自分で決めた時のモチベーションは本当に凄いです。
例えば、弊社で毎年行っているBBQがそうです。
休日や時間外に職場の人と顔を合わせるのを嫌がる人は多いですよね?
その原因の1つは、自分で決めていないからだと思っています。
 
これの分かりやすい例に、学生時代の文化祭があります。
入ったばかりの1年生の時は、全部を先輩が決めるから、あまり楽しくなかったのが、主催する立場になった時に面白味が出たってよくあるでしょ?
 
弊社のBBQは全部、社員さんが自分たちで決めています。
僕は一切、何の提案もしなければ指示も出しません。
 
しかも単なるレクリエーションではなく目的がしっかりしています。
ウチは営業時間が長く店休もないので、全員が集うことが難しい職場なのです。
チームワークを高めるためにはメンバー同士の関係性が重要ということで、集まれる場が必要だという課題に対して、社員の中から出たアイデアがBBQだったのです。
自分たちで決めたから真剣になります。
食材の選び方も厳しいし、予算が限られているから枝豆を裏庭で育てたスタッフもいました。
レクリエーションだから自発的になるのではなく、何をやるか?を始めとする様々な意思決定を自分たちでしたからだと考えています。
 
「自分で決めるとヤル気が出る」
「自分で決めたことには責任を持つ」
「自分で決めると創造的になる」
 
人は自分の意志でのみ動く生き物なのだと思います。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。
 
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。
 
 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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