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譲れないものを明確にするから社員に任せられる部分が増える

「どこまでを社員に任せるか?」…これが明確になっている社長は、潔く仕事を任せることができると思います。
逆に、それが明確になっていないと任せられない、あるいは任せたのに、後でケチをつけちゃうんだよね。
任せる部分とそうでない部分を、一度紙に書いて明確にすることが良いと考えています。

譲れないものが決まると他は譲れる、任せられる

任せられることをラインナップするコツは、まず「譲れないもの」を明確にすることです。
そっちの方が数が少ないでしょ?
譲れないものが分かると、それ以外は「別にいいっか!」と任せる決断ができるものです。

先日、これをたくらみ屋の「たくらみ合宿」で行いました。
やったことは…
まず、会社の資源を付箋にどんどん書いていきます。
人・モノ・金・ノウハウ…とにかく全部、あるだけ書き上げます。
次に、その付箋を、自分なりの優先順位に並べ替えます。
そして…優先順位の低い順から破るんです、「ビリっ」っと(笑)
簡単に破れるものはこだわりがないもの、つまり譲れるものなんです。
「エイっ」って破ると、なぜか爆笑が起こる、すごく楽しいワークです。
ところが、優先順位の高いところに来ると、心にブレーキがかかって躊躇するんです。

例えば、人材紹介などの仕事をされている方は、最後まで「破るかどうか?」迷った資源がありました。
それは「ファシリテーションの技術」です。
事業の土台となるノウハウだからね。
考えに考えた末に…ビリっとやってしまった。
なぜ破れたのか?
本当に大切なもの、譲れないものが明確になったからです。
それは「Y理論」です。

Y理論とは、マクレガーによって提唱されたモチベーション理論です。
簡単に言うと、人は仕事が大好きで外から統制したり脅したりしなくても自発的に働くという「人間観」です。
対し、「X理論」があり、普通の人は生れながら仕事が嫌いで強制されないと動かないという人間観です。
X理論の経営者は指示命令、管理を強化しますし、Y理論の人は指示ゼロ経営になりますよね。

その方は、このY理論が「絶対に譲れないもの」となったのです。
本当にやりたい事。
譲れないものが決まると他は譲れる…任せられるのです。

それが企業の大進化を生む可能性があります。

任せるから社長の限界を超えたアイデアが生まれる

もし、その方の譲れないものがY理論とともにファシリテーション技術を上げたとします。
そうすると事業の自由度は制限されますよね?
業種も限られてきます。
でも、譲れないことの抽象度が高いので事業の可能性は無限に広がります。
Y理論を体現するものだったら何であっても良いわけですから。
もしかしたら学校経営なんてアイデアも出るかもしれません。

さて、ここからが本題です。
譲れないものが分かると、任せられることが明確になります。
という事は、社員さんが「学校経営なんて良いと思う」というアイデアを出した時に、「それは面白い、実現の検討を始めてくれ」となりやすいのです。
これは意義が大きいと思います。
学校経営の話を出した社員さんは、その方なりの思いがあってそのアイデアを出すはずです。
つまり、チャンスに満ちた会社になる、夢を実現できる可能性に満ちた会社になるってわけ。

もちろん、現実的な課題はありますよ。
「お金がかかるな〜」とか。
でも、そういうことも含め検討することができるのは、取りも直さず「譲れないもの」を明確にした時です。

もし、そのような状態になったら会社には、たくさんの推進力ができる事になります。
まさにY理論状態で、社員さんがみんな「やりたいからやっている」という最強のモチベーションで働くわけですから。

きっと、業態を変え繁栄し続ける企業には、こうした文化があるのだと思います。

信頼して任せることで企業には無限の可能性が生まれます。
そのためには「自分は何が譲れないのか?」…これを一度、紙に書いてみることをオススメします。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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