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社員の反抗を組織成長の原動力に変えてしまう発想法

社員に反抗的な態度をとられて腹が立った経験は誰にもあると思います。
でも、それはとても健全な状態で、喜ぶべきことだと考えています。
怖くて何も言えない、言ってもムダだと諦めている状態が一番怖いですからね。
とは言っても、反抗されると腹が立ったり悲しい気持ちになるのも事実。
 
反抗は成長の過程を順調に歩んでいるということが分かると冷静に対応できます。
今日は、落ち着いて対応するために、反抗的な態度を取る背景を考えたいと思います。

反抗は健全な成長の証である

反抗と自由への渇望は表裏一体です。
ただし、自由には「◯◯からの自由」と「◯◯への自由」の2種類があります。
前者は、自分を縛る相手がいて出来る反抗、後者はマイペースで自由に進んでいくイメージです。音楽で言うと前者がパンク、後者がJAZZね。
パンクは怒っていますがJAZZは楽しんでいる、そんな違いがあるでしょ?
 
社員が反抗的な態度を取るのは、何か自分を縛る存在(つまり上司、社長ね)からの自由を求める行動なので、まあ、パンク的だと思います。
 
これは子どもの発達段階に当てはめると分かりやすいです。
1、子どもが生まれてものを覚える段階では、全部、親が世話をしますよね?
手取り足取り、一緒にやる。
社員が入社した時がこれと同じで、隣について仕事を覚えてもらいます。
※これを上司がやるのではなく仲間や先輩がやるのがペア・ラーニングです。
詳しくはこの記事で!
 
2、やがて第一次反抗期が来ます。
とにかく「自分でやる!」という段階で、手を出すと怒ります。
この時は、手は離すが目を離さないことが大切です。
 
3、どんどん自分で出来るようになると、やがて第二次反抗期がやってきます。
これが結構、大変ですよね?
自分の考えを持ち、親に価値観や考え方を強要されたくない、そんな段階です。
でも親の保護下で生活しています。
会社で言うと、自分の考えができ始めて、会社や上司、社長を批判するようになります。
でも、会社の庇護下で活動している状態、でも、本人はそうは思っていない状態です。
その社員がいなくなっても基本、会社が窮地に追い込まれることはありません。
 
「30歳になって会社を批判しないやつは腰抜けだ。でも、30歳を過ぎて批判しかできないヤツはろくでなしだ。」という名言(?)を聞いたことがありますが、その境です。
つまり、次の段階に成長していきます。

自分で決め行動しその結果を自分で受け入れることで自立する

子育てでいえば成人し家から出る段階に移ります。
これが4段階目。
自分で稼ぎ自活するようになると反抗はしなくなり、親の苦労が分かるようになります。
この状態が「◯◯への自由」の段階ね。
会社で言えば、独立…という人もいますが、多くの人は籍を置きながらこの段階に入ります。入らないまま定年、という人もいますが…(笑)
 
自分の給料以上の稼ぎ、経営の費用まで稼げる段階です。
この状態に入った人は「◯◯からの自由」がなくなり、反抗しなくなります。
 
さて、社長は社員が3の段階に入った時が正念場だと考えます。
批判、反抗はするが「まだ反抗しているだけ」の社員に、どう次のステージに誘うか?です。
僕は、自分の考えがあるなら、会社の方針や理念に反していなければ「やってみたら」と勧めることだと考えています。
「自分で決め判断し行動し、その結果を自分で受け入れる」そんな事を勧めることだと。
 
冷たく突き放すわけでもないし、責任を押し付けるわけでもないよ。
「一人前を育てる一番の方法は、相手を一人前として観て接すること」
相手を尊重、信頼する。
相手の考えを尊重するというのは「自分の考えが間違っているかもしれない」という可能性を認めることだと思います。
勧められた社員も責任を持つ、お互いが自立する、素晴らしい関係性だと思います。
 
事実、リーダーがどんな時でも、どんな状況でも正解を示せる時代ではないですからね。
「やってみたら」の決断ができれば、社員の数だけ可能性に満ちた会社になると考えています。
 
反抗は成長が順調に進んでいる証拠、そんな風に考えられたら随分、精神的に楽になると思います。
落ち着いて社員に任せられるようになりますね。
 
さらに、そういう社員が育つと、まわりの社員が影響され、文句を言う前に自分たちで考え行動する自律的な集団に変わっていくと考えています。
 
「集団の進化」の段階に入ったら、もう指示ゼロ経営だと思います。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
 
 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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