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みんなが実現を強く望む魅力的な事業計画のつくり方

企業の事業計画書は面白くない…僕はいつもそう感じています。
面白くないというのは、頭では理解できるのですが心がワクワクしないということ。
ワクワクする「たくらみ」を感じない。
人はワクワクした時、意義を感じ心が動いた時に「やったるで!」と自発的な意欲を持ちます。
だから分析と対策を説いただけの乾いた事業計画では燃えるようなチームはできないと思います。
それでは実現も危ういと思う。

今日は、みんなが実現を望む魅力的な事業計画について考えたいと思います。

魅力的な事業計画には「物語」がある

魅力的な事業計画には「物語」があります。
面白くない事業計画の特徴は「止まっている」…そんな印象なのです。
例えば、1ページ目に経営理念が来て、ページをめくると「事業ドメイン」「市場セグメント」「顧客ターゲット」「販売チャンネル」「プロモーション」といった、静止画の断片を見ているような印象なのです。

言葉はカッコイイ、グラフがあってビジネスっぽい。
でも、魂が入っていないというか、気持ちが熱くならないのです。
ワクワクしないと社員さんは義務で動くことになります。
まして、それを上層部が考え「こうです」と提示されたらため息しか出ないと思う。

物語性に溢れる事業計画はどうすれば創れるのか?
僕はずっとそれを考えてきました。
予算と暇があれば、映画を一本つくってしまうのが良いと思います。
社員さんがキャストの成功物語です。
映画として魅力を持つためには、それなりの大きな冒険、挑戦が必要です。
「年商10億円突破」じゃ映画にならないでしょ?(笑)

プロジェクトXのように、前代未聞、前人未到といった目標が欲しいと思います。
さらに、そこに携わることへの意義を社員さんが感じるものでなければいけませんよね?

例えば、プロジェクトXの「富士山レーダー」の挑戦は本当に面白かった。
前人未到、富士山の山頂に大型レーダーを建てる時に、社長はこう語ったそうです。
「一生に一度で良いから、子孫に自慢できる仕事がしたい。それが富士山レーダーだ。東海道新幹線の車窓から見えるレーダーを指差し『あれを私が造ったのだ』と自慢できる仕事をしよう」

かなりの無茶ぶりです(笑)
でも心に火がつきます。

これが「え〜、自社のドメインは◯◯であり、今、市場としては…」なんて解説していたら意欲に火がつかないよね?

中小企業は予算が少ないから映画は無理、でも新聞なら出来る…それが僕がやっている「BMR」です。
未来に出される、自社の成功物語を伝える新聞に、ビジョンも計画も数値も、社員さんの幸せも全てを盛り込むのです。

事業計画は社長が1人で作るものではない

BMRの面白さは、新聞に載るか?という基準により、会社の挑戦を飛躍させることにあります。
僕が開催した中で特にグッときたのは岩手県一関市の「京屋染物店」のBMRワークショップでした。

まずは作品を読んで下さい。
(クリックすると全ページが見れますよ)

京屋夢新聞2019.12

まずは社長の思い、どんな仕事がしたいか?を社員さんに語っていただきますが、これが熱いのです。
蜂谷社長の思いは、このブログ記事にすべて詰まっています。
http://kyo-ya.net/wp/ceo/1136.html/

一関市は東日本大震災の直接被害こそ少なかったのですが、取引先などが打撃を受けました。
彼らとの関わりの中から祭りは地域コミュニティを維持するために欠かせないと痛感し、自社の商売を「染物をつくる会社」から「郷土芸能の復興支援」と定義づけた。
藍染の法被は地域の象徴ですからね。

BMR研修では、社長のその思いを受け、社長も専務も社員さん全員参加で話し合い、ビジョンを描きます。
2019年、創業100年の時に自社がどうなっているか?「実在する顧客の喜ぶ声」「そのために何をするか?」「売上、利益などの数値」「社員さんの賃金」「社員さんがイキイキと働く様子…それをみんなで話し合い決めました。

IMG_2967

この時点で社長のビジョンが「我々のビジョン」になります。
それを社長、専務が新聞の1面に描きました。

次に、そこに向けて各部署、そして1人1人が何をするか?に落とし込み、部署単位で話し合い、新聞の2面、3面にします。
個人の活躍は、新聞制作の前に自分の個性、才能を発掘するワークがあり、そこで浮き彫りになった個性を活かした仕事を創ります。

話し合いを含め、製作時間は120分間です。
時間内に完成するにはチームワークが求められます。
絵が得意な人は絵を、文章力がある人は記事を…1人1人が自分に出来ることを自分の意志で立候補しないと制限時間内には完成しません。

まさに、現在から未来までのあらゆるシミュレーションを「全員参加で」創った。
自律型組織を身体で覚えたのです。
完成した新聞を読ませていただき、僕の脳内には2019年までの物語がリアリティ溢れる映像で流れました。
未来なのに「なった」と完了形で思えるほどに。

そして、会社の成功の先に描かれていた社員さん1人1人の幸せな未来に感動しました。
「家族と幸せな日々を送る」
「自分の技能を磨くために海外へ」

こうして仕事を、目標を、会社を「自分事」と捉えるのだと思いました。

自社の事業計画には物語があるか?
みんがが自分事として、その実現を望んでいるか?

上から下への一方通行ではなく共に創り上げる。
とても大切なことだと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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