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採用後に後悔しないために、採用試験でやっておくべきこと

公開日: : 採用

僕は、世の社長が言う「人を観る目がある」という言葉ほど信頼できないものはないと思っています。
色んな人を見てきたから、それなりに分かることも多いと思いますが、その自信を採用でやってしまうのは危険です。
 
なぜなら、人は1対1でいる時と、集団の中にいる時では行動が変わるからです。
だから、採用は社長面接だけで決めるのではなくグループディスカッションをやった方が良いと考えます。
どんな事をやって何を観るのか?…今日はそんな事を考えたいと思います。

集団の中でどんな行動をするかを見よう

実は僕も「人を観る目がある」と自負していた1人でしたが、面接時にあれほど良いと思っていた人が入社してからまったく働かないという経験をして、今では慎重になりました。
「観る目がない」を前提に採用に取り組んでいます。
 
人は行動に全てが表れますよね。
口で良いことを言うのは簡単ですが行動はごまかせません。
だから行動を見る必要があると考えています。
一番間違いがないのは、アルバイト、パートさんの中から正社員を見つけるやり方です。
これ、すごくいい方法なのにあまりやっていないと思います。
 
このやり方が無理な場合は新規採用ですが、小さな会社でも採用試験は必要だと考えています。具体的には「集団の中でどのような行動をするか?」を見るために採用試験にグループディスカッションを行うのが良い。
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グループディスカッションは面接では見えない人の行動が分かる
ポイントは取り組んでもらう課題の難しさにあります。
すごく難しい課題が良い。
その理由は、簡単な課題だとメンバーの中の1人が解決策を出してしまい、終わりとなるから。これでは「集団の中の行動」は見ることができませんよね?
 
答えが出ないくらい難しい課題が理想だと思います。
例えばね、「ある会社で、社長が社員のモラールアップを狙い、成果主義を導入したら、社員のモラールが落ちた。『なぜ?』と悩む社長に具体的なアドバイスを」といった課題です。
 
あえて難解な言葉を入れる。
あえて情報を少なくする。
 
この課題をプロのコンサルタントに見せた時に「この情報量じゃ何も分からないよ」と言っていましたが、目的は良い解決策を出してもらうことではなく、「どんな行動をとるか?」を探ることなのでOKなのです。
 
行動を見るポイントはいくつかありますが、一番は「解決への意欲」です。

観るポイントは「フリをしているか」「解決しようとしているか」

集団が6人を超えると、そこに自然と役割が生まれます。
「リーダー役」「リーダーをフォローする役」「見守る役」の3種類です。
誰かが始めにアイデアを口にして、それに積極的に乗っかる人がいて話が盛り上がる。
それを見守る人がいて、その人がホワイトボードにまとめたりします。
見守っていた人が突然、「それはちょっと違うと思う」なんて言い出すこともありますが、これは見守り役からリーダーに変身したのです。
 
どれが良くてどれが悪いというものではありません。
その時、たまたま集まった集団の中での役割であって、メンバーが変わった時に同じ役を演じるとは限らないからです。
時間の経過とともに役割も変わっていきます。
 
観るポイントは「解決への意欲」です。
観るとすごく分かりますよ。
 
多くの人は「同調圧力」で動きます。
みんなと同じことをやるという性質を持っているんですね。
赤信号なのにみんなが渡っていれば自分も渡る、そんなことってありますよね?
強弱はあってもみんな持っている。
 
その見えざる圧力の中での行動を観察するのです。
課題が難しいと、自分で考えることを放棄して「なーなー」になりがちです。
制限時間が決められているので、「なーなー」でまとめに入っちゃう。
その中に、「いやちょっと待って!」と振り出しに戻す人がいたら、めっけもんです、制限時間ギリギリであっても。
言葉に出さなくても、納得のいかない顔をしている人も有望です。
「ちょっと待って」と課題提起をした時に、それをすぐさまフォローする人も有望です。
 
もしかすると、その人は協調性がないように見えるかもしれません。
でも、そうじゃなく本当に仕事をしている人なのです。
 
「この人は本当に解決しようとしているのか?」という視点で見ると、フリをしている人が分かります。
 
「リーダーのフリ」「フォローしているフリ」「見守っているフリ」
1対1の面接では見抜けない、その人の性質が見えてくると思います。
 
まずは、人を観る目があるという過信を捨てることですね!
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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