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社員さんがあなたの話を黙ってメモしていたら、それは危険です

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社長の話を「黙って聞いて」「しっかりメモを取る」そんな習慣が身に付いている会社があります。
僕が所属する新聞業界もそう。
新聞屋さんなら「あるある」と分かってもらえると思いますが、新聞社の偉い人が発行部数の話をする時、ほとんどの人がメモを取りますが、多分、その後見返すことはないと思います(笑)
 
全部逆だと思います。
「社員が喋り、社長がそれを黙って聞いてメモを取る」…そんな会社が成長すると考えています。

学習の穴の蓄積で人は馬鹿になる

なぜ社員が黙って聞くといけないのか?
その理由は2つあると考えます。
1つは、僕がブログで何度も書いているように、「人は読んだことの10%、聞いたことの20%、見たことの30%しか学習できない。でも、自分で言ったことは70%、言って行動したことは90%も記憶できるから」です。
 
黙って聞いていたら学習できないのです。
さらに、それが次の悲劇を生みます。
 
それは「習得の穴」ができてしまうこと。
習得の穴とは、分からない事をそのまま放置した状態を言います。
インドの俳優であり、教育機関を運営するサルマン・カールはTEDでそのことを説き、130万回以上の再生を記録しました。
 
例えば、学校の授業で、穴を放置したまま進むとやがて壁にぶち当たる。三角関数が解けなくなる。でもそれは生徒の頭が悪いわけでも、三角関数が難しいわけでもない。穴を放置したまま進んだのが原因ということです。
 
そう言えば、以前に東大で夢新聞をやった時に、現役で入学した学生に「どうすれば東大に入れるのか?」と聞いたら「分からない事を放置せずに、その場で解決することだ」と言ってましたもんね。
 
社員が黙って聞いていると、分からないことがあった時に人に聞けない、その場で穴を埋めることができないからです。
 
穴が積み重なると落ちこぼれを生むことにありますが、多くの場合、それを本人の努力不足のせいにしてしまっています。
真の原因は黙って聞かせることにあると思います。

社員が喋り、それを自分たちでまとめる

学生時代を思い出すと分かりますが、授業中に分からないことがあった時にどんな行動を取ったでしょうか?
多分、隣の友だちに聞いたと思います。
それが一番自然だし効果的だと思います。
「人に聞く」って、その時、その場、相手に応じてくれるから。
その機会を奪うことは罪だと思うんです。
 
でも、社長の気持ちもよく分かります。
僕も、社員の集まりで最初に挨拶だけしますが、その時に私語をしている人がいると、すごく気になります。
セミナーでもそう。
自分の話が軽んじられたように思っちゃって悲しいのです。
でも、「悲しいよ〜」なんて言えないから怒る。
「黙って聞きなさい」「ちゃんとメモを取りなさい」と。
 
メモを取ることは良いことなのですが、取るなら「自分(たち)が喋ったこと」だと思います。
僕が会議の進行をする時は(ほとんどないですが)、みんなでアイデアを出し、それを出した人が自分でホワイトボードに書くようにしていますが、とても効果的だと実感しています。
 
メンバーの中にアイデアをまとめるのが得意な人がいたら、その人に任せるのも良いと思います。そういう人は大抵、自分から積極的に発言するのが苦手な人が多いと思います。
発言しなくても会議には参画できるのです。
 
会議の最後には、全員参加で出来上がった素晴らしい方針、具体策がホワイトボードに描かれるはずです。
社長は、自分のためにメモすることがあればすればいい。
 
自分たちで創り上げたものだからオーナーシップを持ち、その後の実行レベルも上がるってわけです。
「社長はお口にチャック」
これが合言葉ね!
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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