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教えない、コーチングしない。あなたがいなくても解を見つけられる人材を育てる

「分かりやすく教える上司は良い上司か?」…僕はずっとその考え方に疑問を持っています。
同じく、コーチングにあるような「適切な問いを与える」という考えた方もです。
 
なぜ、そう考えるかと言うと、それでは一人前には育たないと思うから。
だって、答えを提示してくれる人、適切な問を投げかけてくれる人がいないと課題解決ができない人は一人前ではないと考えるからです。
入社したてで基本業務を覚える段階の人は別ですが、そうでなければ自分で、あるいは自分たちで課題解決の糸口を見つけられる人材を育てることが大切だと考えます。
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本当にデキる人は自分で解法を編み出すことができる。

「自分で課題解決の糸口を見つけられる」という事を、僕は学習塾を経営する友人から学びました。
僕は、学生時代に数学や物理は公式を覚え問題を解きました。
あなたもきっとそうだったと思います。
だからヒネリの効いた問題が出ると困惑したものです。
 
ところが本当に学力のある人は、自分で公式を作ることができると言います。
ホンマかいな?と思いましたが、解法を編み出せるのです。
そうなったら滅法強いよね?
 
例えばね、こんな問題があります。
 
「1に2を加え、それに3を加え……というようにして10まで加えたらいくつになるか?」
 
さて、電卓だ(笑)
ところが解法を編み出す人は、こんな方法を考えつきます。
 
「1から9までを並べると真ん中に5が来る。だから1から9までの和は5かける9すなわち45になる。あとは残りの10を足せばいい」
 
分かります?
僕は理解するのに百万時間もかかった(いまだに分からないってことね)
 
僕は、これを「大人と子どもの関係」と呼んでいます。
どういう事かというと、通常、大人が子どものために解法(公式)を考え教えますよね?
でも、それだけだと大人にはなれない。
大人になるには、大人の仕事をさせなきゃいけないわけです。
自分で解法を編み出すということ。
 
さて、算数の話は置いておいて、実社会は公式通りに解けない課題ばかりです。
だから、解法を自分で編み出せる人を育てるのが企業繁栄と、ひいては本人のためになると考えるのです。

一人前に育てたければ相手を一人前として接する

そのためには、教えてもらえば一発でできる事を、あえて考えさせる事が大切だと考えます。
「どうすればできるか?」を自分で考えさせること。
コーチングをするのであれば、解を導き出す問いは与えずに「どうして自分で解法を編み出す必要があるのか?」に気付いてもらえる問いを投げかけることだと思います。
 
で、自分で考えてもらう。
意地悪だね(笑)
 
それを究極の形でやっているのが、ウチの近所にある「伊那食品工業さん」だと思います。
だって、社是が「いい会社をつくりましょう」だもんね。
これを聞いた社員が会長さんに「いい会社って何ですか?」と聞いても教えてくれないと思います。
 
このくらい抽象的な課題になると1人で考えて分かるものではありません。
まして「社是」ですので、全員で取り組むべき課題です。
だから、みんなでことある事に「いい会社ってなんだろうか?」と考える。
「収益が上がればいい会社か?」「いや、社員が幸せになれる会社じゃないと…」なんて具体的に考えると思います。
 
おそらく多くの会社では「それを考えるのが経営陣の仕事」とされていると思います。
でも、「一人前の法則」(と勝手に呼んでいる)によると「大人になるには、大人の仕事をさせなきゃいけない」わけです。
 
解を与えるのではなく「解法を編み出せる人に育てる」
そのためには、サッと答えが出ない抽象的な課題に取り組んでもらうことが大切です。
 
実社会は公式に当てはまらないことだらけです。
親切が災いしないような人材とチームづくりが必要だと思います。
 
社員にはうんと悩んで考えてもらいましょう。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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