社員の行動に最も影響を与えるのは「周りの社員」である

社員の行動に最も影響を与えるのは社長・上司ではなく仲間、周りの人間です。だから、社長が一生懸命に社員1人1人を育てるよりも、仲間から学ぶ仕組みをつくった方が遥かに効果を上げます。今日は、そんな環境づくりにで失敗しない要点を考えたいと思います。

集団の活性化は全体の40%ほどの構成員で決まる

「周りに影響される」ということがよく分かるのが子どもです。例えば、ウチの息子が小学生の時に、ニンテンドー3DSが流行って、僕に「買って欲しい」とおねだりをしてきたことがありました。で、こう言う。「みんな持ってる」(笑)

これ、昔と変わらないんですね〜
妻は「他所は他所、ウチはウチ」…これも昔と変わらないね(笑)誰が持っているのか詳しく聞いたら、5人の仲間内で2人が持っている事が判明。
「みんな」じゃないやん!!

ここに組織づくりの要諦があると気づきました。ところが5人のうち2人が持っていると人は「みんな」と認識するのです。40%はほぼ「みんな」なのです。人は、みんながやっている事に影響を受けるんですね。企業組織も同じで、社員の30%〜40%の行動が全体に影響するのです。

ということは社長は、全体を良くしようと思ったら、30%〜40%を1つの目標にすればいい。そうすれば、あとは勝手にムーブメントが起きるはずです。何かへの挑戦に、みんなが主体的に取り組むようになります。

楽しいから一緒にやろう!がキーワード

じゃあ、ムーブメントを起こすには何に注意すれば良いかを考えますね。新しい取り組みへの挑戦は、まずはたった1人から始まります。それが社長の場合もあるし社員が始めることもある。

その様子を見たまわりの社員がそれに賛同し付いていくという流れでムーブメントが起きます。指示・命令ではなく自分の意志でムーブメントに参画するという構図ね。それが30%〜40%に伝播したら「みんな」がやっている事になり、その他への波及が加速するのです。

例えば、弊社が始めた、手しごと&産直市「おてんとさんぽ」がそうだった。社員がワイガヤで話し合っているうちに、1人が出したアイデアでしたが、それを聞いた3人が「それ良いじゃん!」ってなった。ムーブメントの起源です。

この先に伝播するために大切なことが2つあります。
1、「それ良いじゃん!」のエネルギー
2、勧誘する人がいる

周りに「楽しいそう」と思ってもらえるエネルギーがあるか?「一緒にやろう!」と誘う人がいるか?ということね。

楽しそうなことに誘われると多くの人が「いっちょ、やってみるか!」となる。僕は、賛同してくれそうな仲間を熱心に勧誘して、ムーブメントの臨界点である30%〜40%を一気に超えることがが大切だと考えています。逆に、ここを超えないとムーブメントは縮小して消えていってしまいます。指示命令ではムーブメントは起きない。伝播していく構図をつくり、それを加速することです。

もし、あなたが新しいムーブメントを起こしたいなから、まずは自分が楽しむことが一番。自分が楽しいと思えることは、人に「一緒にやらない?」と誘えますからね。

ここが要点だと考えます。

それでは今週も愉しく仕事をしましょうね!