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社員が言う「我々」の中にお客様が入っている企業は繁栄する

公開日: : 最終更新日:2016/12/14 感性社会の経営, 顧客を自社の応援団にする

マーケティングの世界には「顧客の獲得」という考え方がいまだに根強く残っていますが、「獲る」という発想はもう通用しないと思います。

なぜなら、今って全てをお客様が決める時代だからです。
モノに満たされて、特段欲しいモノがない上に、手元で何でも調べる事ができますからね。
業者に攻められたくないと思っている人が多く、「話を聞かない」って選択肢も持っています。

攻めても獲れない。
お客様を攻略の対象にするのではない、全く違った発想が必要です。
キーワードは「我々化」…コミュニティをつくる事です。

売手と買手を超えたコミュニティを創る

僕がこの事を実感したのは、夢新聞の仲間、三重県名張市の、「ゴハンさん」こと上村晃一郎さんの取り組みです。
ゴハンさんが夢新聞をやった時のブログはこれね。
「頭でなく、心で動くと夢が叶う。」

夢新聞って集客に苦労するんです。
子どもからしたら「え〜新聞書くの?むーりー」ってなる(笑)
だからチラシを撒いても反応が薄いんです。

その中でゴハンさんは共感者を集めることに専念しました。
夢新聞の講師になって一番最初にやったことは共感してくれそうな人に直接声をかけて「一緒にやろう!」と言った。
いわば実行委員会を作ったのです。

gohan

ゴハンさんのブログから社員をお借りしました

「私」が「我々」になったのです。
さらにメンバーが友人を連れて来て人数が増えました。
「我々」の範囲が広がるということは伝道者が増えるということだから集客はしやすくなります。

この発想です。
普通、提供者と受講者…自分 対 大勢という枠組みで考えちゃうでしょ?
そうするとセールスを仕掛けて「獲得する」という発想になります。

ゴハンさんの中にはこういう枠組みが無いんです。
自分も仲間も受講者も、みんな同じ輪の中にいると捉えているのです。

「1つの世界の住人」「我々化」
これ、これからの企業経営のキーワードになると思います。

そして「我々」という言葉を社外の人間も使うようになったら会社はめっぽう強いです。

「我々」の範囲が広がるために必要なこと

「我々」という言葉を使う人はいきなり大勢は現れません。
まずは数名で、そこから広がっていきます。
会社で言えば、一番近くにいる社員が「我々」と言うようになることを目指すのが第一段階です。

社員が言う「我々」の範囲を考えてみましょう。
会社によっては「社員の仲間たち」を意味するかもしれません。
社長はそこには入っていない(泣)
労使の関係で、「使」の範囲でまとまっている状態ね。

しかし、1つの目的を共有した時に社員が使う「我々」は会社全体になります。
もちろん社長も輪の中にいます。
まずは社内の「我々化」を実現したいですね。

次に、それが社外に広がるためには、会社の目的を社内の幸せに限定してはいけません。
「自社ビルを建てる」とか「シェアNo.1」とか自己都合ではいつまで経っても社内に留まります。

商売の目的が、社員とお客様の幸せを同時に実現するものになった時に「我々」の範囲は社外に飛び出します。
本当にお客様の幸せを願う会社で「お客様に喜ばれることを社員も喜びと感じている」そんな状態です。

応援したくなりますよね?そういう会社って。

幸せになる当事者が大勢いる、「我々」の範囲が広い経営は無理なく成長します。
心構え1つで実現できるものだと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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