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未来を創る仕事をすると、将来、今を凌ぐ仕事に追われる事がなくなる

公開日: : 感性マーケティング

「お客様を育てる」と視点があります。
少し上から目線な表現ですが、とても大切なことだと考えています。
馴染みの薄い商品だったり、価値が伝わりづらい商品の場合、時間をかけてお客様に価値を伝える活動が大切になりますが、それが「育てる」ということ。

時間がかかり地道な作業で、多くの企業が敬遠しがちですが、それが未来を創ると考えています。
今日は、とても面白い方法でお客様を育てている会社をご紹介します。

新聞ツイッターで未来の顧客を創る

僕も知らず知らずのうちに企業によって育てられた1人です。
モルテンというボールのメーカーがあります。
バレーボール、バスケットボール、サッカーボールは世界的標準になっています。

もともとはゴムの加工メーカーで、クルマのタイヤなどを作っていました。
スポーツボールでは後発で、当時その分野ではミカサなどの巨人がいた。
そこに食い込むために同社がとった作戦は、小中学校にボールを寄贈することでした。

そうすると、子どもころからモルテンに馴染んだ人は、それが標準になります。
お茶漬けと言えば永谷園、ポテトチップスと言えばカルビー、指示ゼロ経営と言えば米澤晋也(笑)ボールと言えばモルテンという地位を獲得したのです。

お客様を育てた。

先週出会った、沖縄県内で新聞店を営む、照屋恵一社長もとてもユニークな方法でお客様を育てています。

小学校の通学路に、毎日「新聞ツイッター」なるものを掲示しています。
その日の新聞記事を貼り付け、子どもたちが自由に書き込める掲示板です。
面白いでしょ?

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そこに寄ると新しい発見があり、行列ができるほどの人気だと言います。

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これを毎日続けている上にクオリティも高いのです。
例えば、「ミサゴ」という巨大な鳥を紹介する記事では、地面にチョークで実物大のミサゴの絵を描きます。

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楽しく学べるよね?

他にも、体重が314グラムで生まれた子どもの特集記事の時は、掲示板にその重さのペットボトルを付けました。

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計測もハンパじゃない。

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小さな子どもが書き込めるようにする配慮もハンパじゃない。

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徹底してますね〜
楽しんでますね〜

僕も、子どもが新聞に親しんでもらえるように色々とやっているつもりでしたが、ここまでやらないと効果は出ないと思いました。

10年、20年先を視野に置いて、地道に今を走り続ける

さらに、こんな素敵なエピソードがあります。
不登校の子どもがいました。
その子は、学校には行けないが、掲示板が楽しみで、照屋さんのお店までは行けた。
掲示板に書き込んでは、家に帰るという毎日を続けていました。

掲示板を見ると友だちの書き込みがある。
それはそれでプレッシャーだったと思います。

でも、照屋さんは「学校に行こう」とは言いません。
ただ、毎日掲示板を更新するだけ。
楽しんでもらえるように工夫を重ねるだけ。

「その時」は突然来ました。

ある日、その子が学校までたどり着いたという知らせを受けたそうです。
嬉しかったと思うんだよね。

先日、照屋さんとその話をしました。
でも、彼は「そうなんですよ」と言うだけだけ。

未来を創るとはこういう行為なのだと思いました。
10年、20年先を視野に置いて、地道に今を走り続ける。
今、この瞬間は目の前を通る子どもたちのことだけを考えている。
もう時間軸を超えた活動だと思いました。

とかく、企業は派手で即効性のある取り組みに惹かれる傾向があります。
でも、それは今を凌げても、未来を創れるかといえば疑問です。
逆に、未来を創る仕事をすると、将来、今を凌ぐ仕事に追われる事がなくなります。

10年、20年、毎日続けられる地道な活動の積み重ねが未来を拓くのだと思います。

照屋さん、本当にありがとうございました!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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