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僕がその人の葬儀に出てよかったと思った理由

先日、以前に弊社に努めていた女性の葬儀に出ました。

葬儀って進んで行きたいものではありません。
特に若くして亡くなった方の葬儀はとても悲しい。

彼女の葬儀もとても悲しかった。
だって33歳だもん。
でも、僕は、参列してよかった、心から思いました。
何故なら、彼女らしい、見事な生き様を知ることが出来たからです。

今日の記事は、ビジネスの話ではなく、「生きる」ということについて僕が感じたことを書きます。
彼女に出会ったのは、今から約10年前です。
弊社が新事業に進出する際に、豊かな感性を持った社員が欲しくて採用しました。

その後、基盤を創ってくれ、事業は離陸。

そして結婚を機に退職しました。
とても残念でしたが、いつかまた一緒に働けることを願いました。
白血病が発症したのは、2年ほど前だそうです。
治療法はいくつかあるのですが、基本は骨髄移植です。

でも、彼女は自分の考えからそれを拒みました。
別の治療法を選んだ。

がんばりの甲斐があり完治したのですが、その後、再発。
リアルに死の足音が近づいてくる。
恐怖と絶望が襲う。
彼女の心は揺れました。

「骨髄移植を受けるべきか?」

夜、眠れないから、ずっと考えました。
家族も迷っている…
死とは?生きるとは?

考えた末に、やっぱり受けないと決断した。

僕がここで書くと、まったく安っぽくなりますが、僕は彼女と一緒に仕事をしたから、その決断がわかりました。

それは旦那様へ宛てた手紙にしたためられていた。

IMG_7782

治療を受けなければ、それは死を意味する。

でも、死にたいから受けないわけではない。
死にたくないから受けるという選択もある。

死と直面した、そこから考えに考えぬいて、出た結論がこれ。

「生ききる」

直面したものの、表裏一体の反対側に存在する選択です。

それは直面したから到達した結論なのだと思う。

お棺に眠る彼女の顔は、安らかというよりも、誇りに満ちた表情をしていました。

僕は、悲しみの涙ではなく、感激の涙を流していました。
まったく、見事な生き様だと思った。
彼女らしい思考だと思った。

私たちは、普通に生きていたら死を意識することはほとんどありません。
でも、その瞬間は刻一刻と近づいています。

それが30年後なのか、5年後なのか、1年後なのか、3日後なのかは分かりません。

時間の長短ではない。
僕は、その間を懸命に生ききりたいと思いました。
最後に、喪主である旦那様が笑顔でこう言っていました。

「僕は、彼女の生き方を尊敬しています」

すごい人と一緒に仕事をしたんだと、改めて思いました。

それでは今週もがんばりましょう!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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