「三方良し」をスローガンではなく具現化すると、こんなことが起きる

8月最終日です。
どこまでが夏でどこからが秋か分かりませんが、感覚的には今日で夏が終わるような気がして、少しさみしい気持ちになります。
でも、新しい週の始まり、がんばりましょう。

サービスはどこまで行っても損得関係が強化される

商売には、顧客をつくると同時に「仲間をつくる」という発想が必要、そう考えています。
顧客であるうちは、互いに損得勘定が優先し、どちらかが得をすれば一方が損をするという関係になりやすい。
目指すものが違うから。
それを、同じものを目指す構図になると商売はまったく違った性質のものになります。
ベクトルが統一されるからパワーが生まれますよね。

で、仲間って「この指とまれ」で集まってくる人たちですよね?
指とうのは目指すもののことで、それがなければ集まる由もありません。

僕は、目指すものとは、売り手でも買い手でもない、第三者の幸せだと考えています。

例えば、弊社では「古紙回収サービス」をやっています。
お客様に配った新聞を月に1回、回収するサービスです。

始めた動機は新聞購読の安定ですが、大変な作業になるので、すでにやっている新聞店に研修に行ったんです。
で、どうせ学ぶなら真夏の暑い時期がいいと思って8月の上旬を選びました。

最悪でした(笑)

現場のスタッフに同行したのですが、もうモチベーションが最悪なんです。
理由は、それをサービスでやっているから。
スタッフさん、こう言っていましたよ。
「最初はありがたがられるんだけど、やがて当たり前になる。そうすると古紙の出し方もマナーが悪くなる」

同行した日も、コンビニ弁当の残骸が混じってたりして可哀想になるくらいでした。

損得関係が行き着く成れの果てですね…

通常の売り買い、取引の延長で、誰か「第三者」を幸せの出来ないか?

そこで、僕は古紙回収サービスの位置づけを別のものにしました。
それは、集めた古紙をお金に替え、それを地域に還元するというもの。

地域という第三者が登場したことで、仲間が集まるために必要な「指」ができたわけです。
毎月、自社発行のニューズレターで収益金の貯まり具合を公表しています。

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成果を公表するニューズレター

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収益金で行ったイベントの1つ

たったこれだけの工夫でお客様との関係性は変わります。
マナーも良いし、古紙を出し忘れたお客様のほとんどが、わざわざ会社に持ち込んでくれる。

引っ越して来られた方で、「古紙回収は当然やっているんだよね?」なんて高圧的な態度の方には、「ええ、ただしこの地域を良くしようと思っている人だけにね」なんて言います。
ここまで言うのは社内で僕だけですが(笑)

お客様が仲間になると、お客様のことが好きになります。
そうなると仕事が面白くなりますから、社員の自発的なモチベーションは高くなります。
好きな人には親切になるのが人間ってものですから、さらにお客様との関係がよくなるという好循環が生まれます。
もちろん、お客様にとって購買する意味合いが1つ増えるわけだから、商売も安定します。
通常の売り買い、取引の延長で、誰か「第三者」を幸せの出来ないか考えてみてはいかがでしょうか。

それでは今日も仕事を愉しみましょう!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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