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社員が退職する時にどんな態度をとるかで社長の信頼が決まる

社員が退職する時にどんな態度をとるかで社長の信頼が決まると、僕は考えています。
辞める時に見せる姿が真の姿と言っても過言じゃないからね。
そして、それゆえに残った社員への影響も大きい。

今日の記事は辞めていく社員にこそ、最高の敬意を表そうという話です。

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先代の右腕が退職した、あの日

僕が社長に就任した当初、僕を一番支えてくれたと同時に、僕を最も悩ませたのが先代の右腕でした。
僕の親父と同じくらいの年齢の方でした。
彼からすれば、ある日突然「今日から僕が社長です」と言って帰ってきたボンボンなんて気に入らないに決まっているよね。

僕からすれば、彼を頼らないと仕事が回らないからすごく気を遣いました。

衝突したこともあったし、一緒に酒を飲んで夢を語りあったこともあった。
仕事をボイコットされたこともあったし、他の社員に「お前ら、新しい社長を男にするぞ」と熱く語ってくれた人です。

彼が退職する日、僕はホッとした気持ちと、寂しい気持ち、そして、僕がいかに彼を頼っていたかを痛感しました。

花束を渡して「本当に長い間ありがとうございました。いつでも遊びに来てください」と社交辞令のような挨拶をして、彼が自分のバイクに乗った、その瞬間

僕は、急いで靴を履き、彼の横に立っていました。
涙は出ませんでした。
ただ、最敬礼で見送りたかったのです。
彼の姿が見えなくなるまで。

それを見た他の社員も外に出てきて、一緒に見送りました。
僕にとって一生忘れられない光景です。

社員が退職する時に既存社員との関係が決まる

2代目、3代目の後継社長のとって先代が育てた社員は悩みの種というのが本音だと思います。今の時代に代替わりをする会社って、ほとんどが新しい業態への転換が求められています。

作って売る、仕入れて売るという業態が通用しなくなっているからです。
自社の強みを活かした新しい商品・サービスの開発も必要だし、お客様との関係性も単なる売り買いの関係を超えたものにしなきゃいけない。
そして、それに伴い社員の仕事の質だって大きく変わっていきます。

でも、現実的な話、先代が育てた社員は昔の発想が染み付いている人が多いから、全員が新しい時代に適応することは難しいと思います。
年齢的にも高齢な場合が多いから、退職して新しい社員を採用することになります。

その時の対応で、既存社員と新しく入る社員との関係が決まる。
僕は、そう考えています。

だって、普通に考えれば、退職する時の対応を見た社員は、「自分も辞める時に同じように扱われるんだな」って思うはずだから。

最高の敬意をもって見送ること。
それがどんな社員であっても、ご縁のあった人なのだから。
そのためには「してくれなかったこと」ではなく「してくれたこと」を思い出すことです。

今日のウチがあるのは、あの時、彼が一生懸命に僕の考えを理解しようとがんばってくれたからだと、今だから分かります。

企業繁栄の理だと思います。

それでは今日もがんばりましょう!

 

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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