人間の理に適った人材育成と組織開発をすれば経営は上手く行く

社員にヤル気がなく元気がない会社は人間の理に適っていない経営をしていると感じています。
例えば、「人は自分の意志でのみ動く」という原則があるのに何も決めさせていない…
人は社会性の生き物なのに、1人で仕事をさせている…
理に適っていないことをしているのに、ヤル気のなさを社員のせいにしている社長もいます。
多くの場合はそうじゃないと思う。

今日の記事では「人間の理」の中でも特に欲求が強い「社会性」に基づく組織開発について考えたいと思います。

人間が社会性の生き物だと理解し、それに合った経営をする

人間の社会性は、おそらく遺伝子レベルに刻まれているものだと思います。
私たちの祖先は幾多の試練を協働・共創で乗り越えてきたと言われています。
以前に、NHKスペシャル「ヒューマン」でこの特集が組まれました。

私たちはホモサピエンス(H)ですが、大昔はライバル(?)のネアンデルタール人(N)がいました。
Nは滅びましたが、その要因は身体がデカく1人で活動をしていたという説が有力だそうです。
1人では解決できないほどの大きな環境変化に直面し滅びたというわけ。
祖先のHは身体が弱かったため協働の戦略を取り生き残ったというわけです。

ネアンデルタール人の方が現在人に近いような気がするが…

僕が好きな言葉「三人寄れば文殊の知恵」は大昔からあり、それ故に今私たちはいるわけです。社会性の生き物。

だから1人にされるのを嫌がり恐れます。
ところが企業では多くの場合「責任の所在」という言葉を使い、個々に仕事を割り振り1人で仕事をさせてしまっています。

割り振られた責任を全員がまっとうすれば全体で成果が上がるという発想です。
ところが多くの場合、部分最適の集合は全体最適にはなりません。
スター選手ばかり集めた球団が優勝できないと同じです。
仕事はつながりで成り立つから全体の流れを見る必要があります。

たくらみ屋の相棒、森本繁生さんのTOC(ザ・ゴールで有名)は全体最適を無理なく実現するノウハウですが、森本さんいわく全体の流れが悪いところに頑張って投資をすると、もっと酷いことになると言います。
これを「バカに投資をするとバカが増大する」と表現しています(笑)
その記事はコチラです。

昨年、マイクロソフト社が個別評価をやめチーム単位での評価に切り替えましたが、全体最適を目指してのことだと思います。

人の集団はミッションに対し、自律的に役割を決め動くことができる

人はそもそも社会的な生き物なのだから全体最適を好むようにできていると考えています。
チームワーク良く仕事ができた時に、至高の喜びを感じますもんね。

そして人の集団は最適な状態を「自分たちで」創り上げることができます。
ただし必要な要件を満たしたときのみです。
経営者は社員を責める前に、全体最適になる環境(要件)が整っているかを疑うことが大切だと思っています。

その要件とは?
まず、みんなが実現を望む目的・目標の共有にあります。
これが一番大事で、本当にみんなが望んだ時は、これだけで自律的に動くようになります。
例えば、オフィスで火災が発生したとします。
緊急事態です。
その時に、誰も指示命令をしなくても消火にあたる人、それをサポートする人、119に電話をする人、逃げ道を確認する人、貴重品を確保する人…と自律的に役割を決めます。

こうした能力を備えている。
だから社長が自律型組織をつくろうと思ったら、まずはこの力を信頼することが大切です。
そして、メカニズムを理解することが大切だと考えます。
なぜならメカニズムを知らないと集団がどういう状態になっているか分からず不安になり、不安ゆえにつまらない指示を出して、せっかく自律的に動こうとしている動きを止めてしまうからです。

集団はミッションを与えられると、まずイノベーターと呼ばれる役者が真っ先に動きます。
その後に、それに続くフォロワーが現れます。
その動きが徐々に全体に伝播し、あるポイント(臨界点)を超えるとムーブメントが起こります。ひとたび臨界点を超えると、後は「勝手に」ムーブメントは加速します。

こうしたメカニズムを知ることはとても大切だと考えます。

僕は、これまで小学生から大人まで、200を超えるチームでこれを検証しましたが、よほど人間関係が崩壊していない限り、例外なく自律型組織になっています。

人間に生得的に備わった能力を信頼し、集団のメカニズムを知ることが自律型組織をつくる上で欠かせません。

そして、集団が自律的に動くこと=自分のコントロールを手放すことになりますから、その恐れとと上手に向き合い、恐れに支配されないことだと考えています。

人間は社会性の生き物…まずは人間の理とは何なのか?を考えることが大切だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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