悩んだらチャンス!問題の根本原因が分かると企業は一気に変革する

社長の悩みは発展の種です。
理想と現実にギャップがあるから悩むわけで、それを埋めていけば良いと考えるからです。
ただし注意が必要です。
それは「悩みの根本原因」を正しく把握することです。
根本原因以外に手を付けても一向に改善されないばかりか、悩みがさらに深くなってしまいます。

今日の記事は根本原因の見つけ方について考えたいと思います。

根本原因以外に手をつけても徒労に終わる

根本原因以外の対策は効果がありません。
例えば、胃潰瘍になった時にソルマックを飲んでも直らないよね?
胃潰瘍のクスリを飲まなきゃいけない。
さらに、胃潰瘍がストレスから来ていたらそこに手を打たないといけません。
根本原因に手を打たないと再発して悩みは深刻化しますからね。

根本原因を特定する手法は、たくらみ屋の相棒、森本繁生さんの専門です。
「UDE」(腕じゃないよ、ウーディーと読みます)という手法で探すことができます。
付箋に、自社で起きている「好ましくないこと」を出来る限り書き出します。
それらを因果関係で結びます。
「これが起きると、これが起きる」って具合に。
そうすると、たくさんある問題の根本原因に行き着きます。
これが原因で各種の問題に派生していることが分かるってわけ。

「本当に手を打つポイント」が分かればすごく気持ちが楽になります。

例えば、新聞店では「購読者の現象」「折り込みチラシの現象」「人手不足」「離職率の高さ」といった問題を抱えています。
その根本原因は「お客様に喜ばれる仕事をサボった」ことにあります。
乱暴な営業がまかり通っていますが、営業された人がその新聞店で働きたいと思うでしょうか?当然、嫌な仕事なので定着率にも悪影響が出ます。
強引なセールスマン対策としてインターホンが普及し営業ができなくなりました。
いっそ、インターホンの販売をすれば良かったのかも?(笑)
購読者が減れば折り込みチラシも減ります。
各種ある問題の根本原因は「強引なセールス」なのです。

根本原因を生み出す要因は組織の風土にあることが多い

さらに、その根本原因を生み出しているのは風土だと考えています。
例えば、新聞店の場合「数字至上主義」です。
ビジネスモデル上、部数が多い者が市場を制するという特徴があるので、そうなりがちなのです。なので「とにかく売れ」ではない顧客の幸せを創造するモデルへの転換が求められます。
自社の「想い」「方針」「ビジョン」を変えなきゃいけない。

例えば、弊社では「個が活きる地域の創造」を軸に商売のカタチを転換しました。
地域の人とともに様々な活動をしていますが、今では行政から認められ業務委託を受けています。
また、地域から生まれた様々な商品・サービスを弊社が仕入れ販売することも始めています。
こうした様子を新聞記者を呼び紙面で紹介されると、新聞への関心も高まります。

こうした活動により、これまで抱えていた問題がオセロがひっくり返るように解消しました。

社員が仕事に誇りを持つ環境づくり…つまり指示ゼロ経営の風土をチェックする必要があると考えています。

先日たくらみ屋で行った「悩み相談会」ではUDEにより「独自性が少ない」という根本原因を探り出した方がいました。

さらに、それを改善するには「心理的安全性の確保」という風土づくりが必須だという結論に達しました。

心理的安全性とは、発言がバカにされたり存在が脅かされることなく自由にものが言える心理的な状態を指します。
自由に発言できればアイデアに溢れた会社になり独自性が生まれると考えたのです。
その方は最後に「これだよ!」と明るい表情をされていました。

根本原因と、それを生み出す風土に着目して「手を打つポイント」を明確にする…
それは今、社長が抱えている悩みを紐解くことで明らかになると考えています。

「社長の悩みは企業を救う」
そんなことを考え今日の記事を書きました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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