「リーダーの自覚」が組織の足を引っ張る時

自由に生きてる人を見ると、なんだか不快な気持ちになることはないでしょうか。
もし、まったく身に覚えがなければ、あなたは本当に自由に生きている人だと思います。
人は、自分が我慢して抑え込んでいることを、遠慮なく開放している人を見ると、不快な感情が湧き上がるもの。

例えば、責任感が強く、いつも残業をしている人が、定時で帰る同僚を見ると「やる気がない」「無責任だ」と怒りを感じることがありますが、実は、本当は自分も早く帰りたいと思っているんですよね。

他にも、ルールや伝統を守ることを大切にしている人が、慣習に縛られずに自由にしている人を見ると「身勝手だ」「非常識だ」と感じるのも同じで、本当には自分も規則や常識に縛られずに自由に生きたいと望んでいる可能性があります。

これらを、心理学では「抑圧した願望を他者に投影している」と説明していますが、この心理作用が組織をダメにすることがあります。

2代目、3代目の後継社長の中には、やりたくて継いだわけではないという方もいますが、社長が我慢していると、社員にも我慢を強いることになり、組織から自由闊達さが失わてしまいます。

また、「リーダーたるもの、こうあるべき」という縛りを自分にかけている場合も同様です。
「べき」を持つと、それを持っていない人への不満が生まれるのです。
「リーダーたるもの強くあるべき」と思っていると、部下を頼りにしている管理職を見ると「自分でなんとかしろよ」と言いたくなるんですね。

自分が相手に要求すると、相手も同じように要求してきます。
「べき」はあっという間に伝染し、組織から自由と自律性、そしてパフォーマンスを破壊するので注意が必要です。

プロの世界は「油断大敵」などない。あるのは「不満大敵」だ。

そう僕に教えてくれたは、メンタルトレーニングの大家、西田文郎先生です。

不満は脳のメモリーをものすごく使うので、モチベーション、思考力、創造性が著しく低下してしまうんですよね。
しかも、他者に影響するのでたちが悪い。

だから、リーダーは、自分がご機嫌でいるために自分を解放する必要があると思うのです。

「弱音を見せてはいけない」
「感情を見せてはいけない」
「誰よりも早く出社すべき」
「率先垂範しなければならない」
「自分が評価されたいなんて甘えだ」

解放の第一歩は、自分を縛る「べき」を知ること。
次に、「論理療法」と言いますが、「本当に弱音を見せては行けないのか?」「なぜ弱音を見せてはいけないのか?」と問いを繰り返すことで、それが単なる自分の思い込みであることに気づくことができます。

ワガママはと「我がまま」
自由とは「自分に由っている」

マネージャーとは、部下や組織を管理する人を指しますが、実は、最もマネジすべきは自分自身の気持ちではないでしょうか。
 
※「記事が面白かった」という方は、是非「読者登録」を!
読者優先セミナーや無料相談など、登録者限定の秘匿情報が届きます。


❚指示ゼロ経営を学びたい方へ

25年間に渡る実践と研究知見を様々な形で公開しています。 これまで、企業や教育機関などで1万人以上が学び実践しています。

どの学び方から始めますか?