人間の理に適った商売しか生き残れない時代になった

人間の本質に合った商売しか生き残れない時代になった、そう考えています。

お客様を攻略し「買わせる」なんて発想はもう通用しない。
社員を追い込んで働かせる企業は、数年で寿命を迎えると思います。

企業の様々な不祥事や不振を見ると、心からそう思います。

攻略なんてしなくても、お客様の方から「あなたから買いたい」と言ってもらえる。
仕事が楽しくワクワクして朝早く目が覚めてしまう。

人間の理に適っているとはそういう事。
コントロールしなくても、相手がそれを望み動いてくれる。
そんな環境づくりをすることだと考えます。

誰かの犠牲の上に成り立つ商売なんて繁栄するわけがない

数年前から「ブラック企業大賞」なるものが話題になっています。
不名誉この上ない賞ですね…(笑)

有名な企業からマイナー企業まで様々ですが、共通項があります。
それは「誰かを犠牲にして繁栄しようとしている」ということ。

利益を上げるために取引先を叩く。
従業員を不法に働かせ人件費を削減する。

そういう特徴があるよね。

で、誰が幸せになるか?という事ですが、誰も享受できない。
業者を叩けば「安かろう悪かろう」「何でも揃っているが欲しいものは何もない」となり、お客様は幸せになりません。
スタッフの心が荒んでいたら良い提案もおもてなしも出来ない。

お客様に支持されないと経営者も株主も幸せになれない。

こう言っては失礼ですが、みんなで不幸せになる「運の悪いコミュニティ」って感じがしてしまいます。

みんなで力を合わせて価値を創造する、みんなで幸せになれるコミュニティをつくる事だと考えます。

人間の理に適った商売は無理なく成長する

隣町に、ブラック気味のスーパーと、人間の理に適った商売をしている「ツルヤ」という地域スーパーがあります。
国道を挟んだすぐ近くにあるのですが、ブラックの駐車場はガラガラなのに地方スーパーはいつも一杯です。

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ツルヤさんに関する記事を以前に書いたので参考にしてください。

「これから生き残るのは『削る経営』か『創造の経営』か?」

ツルヤさんが何をしているかというと、徹底的した幸せの創造です。
「安けりゃ買うだろ」といった顧客を馬鹿にした発想ではなく、人は価値あるものにはお金を使う、豊かさを知っていて求めていると考えています。(地元新聞記事から)

「人は幸せを求める」

その理に適った商売をしています。
仕入業者やメーカーを大切にするのでプライベートブランド(PB商品)の提案が活発です。
低価格をウリにしたものではなく、高品質なものが多い。

365日営業が当たり前の世界において、月に2回も店休があるし、正月も3日から営業でした。

スタッフの幸せは、自発性や接客や、企画・提案に現れます。

無理な宣伝をしなくてもお客様が来てくれるので、チラシはいつも白黒です(笑)

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販促にコストがかからないからさらに業績はよくなるよね。

みんなが幸せになる「運の良いコミュニティ」だと思います。

「人は幸せになるために仕事をする、消費をする」

その真理に沿った商売をする企業だけが生き残る、そんなことを感じています。

keep it real!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!