優れたリーダーは「ひとりごと」が多い。

今、僕が経営支援で関わっている企業のマネージャーが非常にコミュニケーションに長けていて、その方がいるだけで場が活性化するんですよね。
「場づくり」のお手本のような方で、いつかブログでその真髄を総合的に解説しようと思っていますが、今日はその中でも、リーダーがすべき「耳の痛いことを伝える」ということに触れたいと思います。

「水は低きに流れ、人は易きに流れる」」と言いますが、人はつい楽な方に流されてしまうものです。
流され方は様々ですが、こと組織においては、衝突を恐れ言うべきことを言わなくなるということがあります。
それは、リーダーと部下の間にも起きますし、メンバー同士でも起きることです。

良好な人間関係は組織運営のイロハの「イ」ですが、遠慮をしすぎて本音が言えないようでは生産的な活動はできなくなります。

これが如実に表れる競技(?)があります。
今から70年ほど前に、「電話ボックスの詰め込み競争」なる競技が流行りました。
電話ボックスに詰め込む人数を競うもので、世界最高記録は25人だそうです。
そんなに入るんですね…

秘訣は「できるだけ人間関係をつくらないこと」にあると言います。
苦痛を伴う競技なので、人間関係ができると躊躇が生まれるからです。だから、初対面のチームの方が成績が良くなる傾向があるそうです。

指示ゼロ経営では、このような絆の弊害を避けるために、「反論者」という役割を重視します。
少々、キツいネーミングですが、要は「言うべきことを言う」ということです。

件のマネージャーは、ミーティングの最中に、ひとりごとのように「反論者いないなぁ」などと、集団に対し刺激を与えるのです。

この伝え方の妙は「ひとりごと」にあります。
直接的に注意を与えるわけではない。ただ事実を言うだけ、言い換えれば、課題を置くだけなのです。
注意を与え指示を与えてしまうと、メンバーは受動的になりますが、あくまでも「ひとりごと」です。課題を置いただけですので、それを活かすかどうかはメンバー次第です。
そして、行動を変えたメンバーが出たら「おお、反論者出たなぁ」「流石だなぁ」とフィードバックをします。

「ひとりごと」のコミュニケーションは効果抜群です。僕は、小中学校で行う夢新聞ワークショップで活用しますが、子どもたちは、わずが90分ほどで指示ゼロ集団になります。

ちょっと気を抜くと、組織は痛みを避け、本音で語り合うことを避けるもの。
しかし、知恵が生まれない組織に未来はありません。

メンバーは具体的な議論に集中しますので、全体を俯瞰できるリーダーが、場づくりの支援を行うとよいでしょう。

「ひとりごとで課題を置く」
「フィードバックを行う」

とてもシンプルなプロセスですので、是非、実践してみてください。
 
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