「最近の若いもんを活かせない「最近の古いもん」

若い人たちの働く意識が大きく変わり、扱いに戸惑っているマネージャーが増えていると聞きます。
以前から「若い人は賃金や出世が動機づけにならない」と言われてきましたが、さらにその傾向は加速しているのではないでしょうか。

僕は研修の際、冒頭に「なぜ今の時代に自律性の高い組織が注目されているのでしょうか?」という問いを投げかけるようにしています。
すると、必ずといって良いほど「若い人をアメとムチで動かすことができないから」という回答が上位を占めます。
「ムチ」を使えばパワハラと言われる時代ですしね。

「最近の若いもんは」という言葉は、遡れば古代エジプトの壁画に書かれているそうですし、かのプラトンほどの偉人も「最近の若い者は、目上の人を尊敬せず、親反抗し、道徳心のかけらもない」と書き残しているそうです。

最近の若いもんがダメだとすると、若者は劣化を続けていることになりますが、実際はそんなことはなく、むしろ進化していると思います。

権力と民主化の研究によると、次の3つの要件が向上することで権力は衰退すると言われています。

・生活水準
・場の移動性
・意識

生活水準が低いと、強い者に依存する必要があるので権力化が進みますが、水準が高まると自立が進みます。
「場の移動」とは、嫌なリーダーのもとを離れ、より良い場に移れるということです。企業では、終身雇用の崩壊によりこのムーブメントが加速しています。
意識に関しては、現代人は「#MeToo」運動など、権力地図をひっくり返す場面を目の当たりにしたことで、隷属意識からの解放が進んでいます。

上記3つの要件が整った現代で、若いもんを従来のトップダウンで動かすのは一層、困難を極めるでしょう。

リーダーシップには4種類あります。

1、独善的専制型(独裁者)
2、博愛的専制型(恩着せがましいタイプ)
3、相談型
4、集団参画型

リーダーシップは、状況やリーダーの個性によって最適な形は変わりますので、一概に良し悪しを評価することはできませんが、現代の状況に合っているのは「集団参画型」です。

「現代の状況」とは、何度もブログで指摘している通り、正解がなく変化が激しいという状況です。リーダー1人の知恵には限界がありますし、リーダーのコントロールで組織を動かしていたら対応が遅くなってしまいます。

変化と不確実性の時代において、若い世代の価値観の変容は、未来の組織運営における重要な示唆を与えてくれます。
支配しようとしない。媚もしない。
彼らの思考を理解すれば、最先端のマネジメントを実装することができると考えています。
 
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