「いつまでも変われない自分」におさらばする方法
やると決めたのに行動しない。ちゃんと言うべきことを発言しない。人の話が聞けない。
…などなど「変えたい習慣」は誰にもあると思います。
その習慣は、間違いなく周りの人も「変わって欲しい」と思っているはずです。
しかし、行動はそんなに簡単に変わるものではありません。
なぜ、変わらないかと言うと「変わらない方が心地よいから」です。
例えば、言うべきことを言わないのは、言ったことで他者から嫌われるリスクを避けることができます。
人の話が聞けないのは、聞くことで反論されたり自分の考えが間違っていることが白日の下にさらされたりと、自分が傷つくことを避けることができます。
このように、自分を守るための「真の動機」によって変容が妨げられるのです。
とても合理的、でも不条理な「防衛システム」があるのです。
僕は無理して変わる必要はないと考えていますが、生きていく中では、変わらなければ解決しない課題に直面することがあります。
ビジネスでは、より深い対話をしなければ解決しない課題が増えています。そのためには、ちゃんと自分の意見を言わないとなりませんし、上司は、部下の意見に耳を傾ける傾聴力が求められます。
行動を変えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
その第一歩は、自分が「心地よさの罠」にはまっていることを自覚することだと思います。
「なるほど。自分の賢さを誇示したいから部下の意見を聞けないんだ」というように、自分自身への理解が変容の第一歩だと考えます。
僕もなかなか変われない人間で、自分のことを棚に上げて言っていますがね。
そんな僕でも、変わったことがあります。
僕は、30代の頃、他者の話が聞けない人でした。社員との対話の90%は僕が喋っていました。社員が、僕が知らない知識を披露すると、それを遮り自分の話題にすり替えることが多かった。さぞかし相手はつまらなかったと思います。
僕は、自分の知識をひけらかしたり、自分の有能さを示したかったのです。
そんなある日、メンターの指摘により「心地よさの罠」にはまっていることを知りました。
それから10年もかかりましたが、たいぶ聞けるようにになりました。
しかも、変容はある日、突然にやってきました。
何が起きたのかというと、試しに部下の話を最後まで聞いてみたのです。
自己主張しないと、自分の有能さを誇示できないと怖いと思っていたのですが「実際は怖くなかった」という新体験をしたのです。
それよりも、熱心に話す社員を見た時に「話を聴けるリーダーの方がカッコいいじゃん」と思ったのです。
僕の思い込みに、新しい記憶が上書きされたのです。
話は変わりますが、少し前に、我が家の庭に猫の親子が住みつき、子猫を保護することにしました。しかし、警戒心が強く人間に近づきません。
そこで、徐々に人間に慣れさせる作戦を取りました。
Step1:まずはエサをあげる。
Step2:家の中でエサをあげる。
Step3:捕獲する。
ステップ・バイ・ステップで子猫の心に染み付いた「人間は怖い」という記憶が上書きされ、警戒心が解けていったのです。
人間も同じだと考えています。
まとめると…
□自分を守る「防衛システム」に気づく。
□勇気を出して、小さな行動でも良いから起こしてみる。
□怖くないことを知る。
□新しい自分の方がカッコいいことに気づく。
そんなプロセスで新しい自分に変容するのだと思います。
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