脳に汗をかく時代から、心に汗をかく時代に変わっていく

この4月の賃上げをした中小企業は、全体の6割にのぼったと見られています。
多くが、業績が伴わない中で、雇用に与える影響を考えた「防衛的賃上げ」でした。
高まる賃上げムードに乗った形ですが、やっとこさ賃上げをしたと思ったら、経団連の十倉雅和会長から、こんな発言がありました。

「賃上げは、今回1回で終わるものではない」

僕の友人(社長)は、「無限地獄だ」と言っていました…
何かの罰ゲームでもやらされているのでしょうか?(T_T)

今回の賃上げは、インフレから働くを守る、いわば「対処療法」だったと思います。
風邪を引いて咳が出たの対し、咳止め薬を投与するようなもの。
その時は良いが、効果は持続しません。
飲み続ければ身体がおかしくなってしまいます。

根本原因に着手しなければいけません。

経済発展には3要素があります。
「人口増」「生産性向上」「イノベーション」の3つと言われています。
これは企業発展の要素でもあります。

30年ほど前、「24時間戦えますか?」という栄養ドリンク剤のCMがありました。
当時は人口増加期のピークで、睡眠時間を削ってでも、モノをたくさん作り、たくさん売ってきたわけです。

今は、「生産性向上」と「イノベーション」で勝負しなければなりません。
脳に汗をかく時代です。

まずは生産性向上から着手するのが良いと考えています。
これは論理的、合理的な思考でできる、「IQ」が高い人が得意な分野です。
科学的なので、原則、誰がやっても成果が出ます。

最終的な勝負どころは「イノベーション」だと思います。
これは、EQ(心の知能指数)や感性の領域で、論理的に説明することが難しく習得しづらいものです。

現代の消費者はこの感性が豊かです。
魅力的な商品やお店が誕生した時に、「いい感じのお店ができた」という表現をする人がいますよね。
売り場面積や価格、品揃え、便利さなどの機能ではない、「感性価値」の高いものをキャッチする能力が高いが、それを言語で説明できないから「いい感じ」という表現になるのだと思います。

こうした商品や、接客、サービスなどを創造することを、ここではザックリとイノベーションと呼びます。

企業が求める人材も、組織運営も大きく変わるでしょう。
心に汗をかく時代だと思います。

最後に、創造性はとてもセンシティブなもので、身に付けようと思うと遠ざかる傾向があります。
これに関しては、この記事を参考にしてね!

「私たちは、『結果』に過ぎないものを『目的』にしてしまう」

それでは、今日も素敵な1日をお過ごしください!

まだ間に合います!
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