あなたの会社の社員教育レベルを測る3つのモノサシ

企業でも学校でも、教育の世界には大きな間違いが手付かずで放置されています。
例えば、質問をした人に「良い質問ですね」って言う上司(講師、教師)がいます。
質問に良し悪しはありません。
分からないから聞いただけで、評価するものではないよね。

質問に対し、評価をすると部下(受講生、生徒)は「こんな馬鹿な質問をしちゃいけない」と思い質問をしなくなります。
学習機会を奪う行為なので上司、講師、教師は注意しなくちゃいけません。

「大切なことだから一度しか言わないぞ」も不可解です。
大切なことほど何度も言うべきです。

さらに、これが今日の記事のテーマなのですが、大切なことは「何度も」「本人が言う」…これが学習のコツです。

なぜか?

「あ、人はアウトプットした方がよく学習するからでしょ?」

そう思ったアナタ、良い気づきですね〜(笑)←言っちゃダメよ。

社員が素晴らしく育つ会社では、会議などで社員さんが一番、よく喋っています。
逆に育ちが悪い会社は社長や上司が白熱しています。

昔、「マイケル・サンデルの白熱授業」って番組がありましたが、白熱しているのが学生よりもサンデル教授だったのが残念でした。

教育には3つの側面があります。

1つは、「教え育む」
主語は上司、講師、教師です。
これは新人、入学したばかりの子に有効です。
何も知識がない人に「自分で考えてやって」は無理ですからね。
まずはこの段階が必要です。

2つ目は「教わり育つ」
主語は学修者です。
自らが知識を欲して学びに行くわけですから学習効果は飛躍的に高まります。

3つ目は「学び合う」
上司、講師、教師が教え育むのではなく、メンバーが仲間を教え育み、メンバーから教わり育つ、相互の関係で成り立ちます。

僕が研修で企業にお邪魔すると、小グループで学び合っている姿をよく見ます。
しかも、必要に応じ、自律的に(勝手に)学び合いの場ができるのです。

教わる人は、その場で解決できるから賢くなる。
教える人は、自分が整理して伝えることで学びが深まる。(教える行為が最も学習効果が高い)

教育には3つの方法があります。
あなたの会社ではどれが主流でしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。