1200年間続く祭りに学ぶ、いつも新鮮な気持ちで仕事をする秘訣

やると決めて行動することも大切ですが、それ以上に大切なことは「やり続けること」だと思います。
しかしこれが案外難しい。
結果が出ない最たる原因は、途中でやめてしまうことだと思います。

そして途中でやめてしまう原因には2つあると考えています。

1、手応えを感じない(変化が感じられない)
2、マンネリ化

1に関しては、長い道のりを細分化することで手応を掴むことができます。
例えば、売上増の前には顧客からの感謝の言葉が届いたりと、小さな変化、成果が表れるもので、それをキャッチする事が大切だと思います。

問題は2のマンネリ化です。
今日の記事では1200年以上続くある祭りから、マンネリを打破する技術について考えたいと思います。

7年に一度の大祭「御柱祭」

僕の地元には7年に一度の大祭「御柱祭」があります。
簡単に説明すると、山から大木(御神木)を切り出し、地域のみんなで力を合わせて神社まで運び、神社の四隅にまっすぐに建てるのです。

文章で説明するととても簡単そうに思えますが、実際はとても大変なのです。

・大勢の曳子が必要
・人数だけでなく息が合うこと
・ベテランによる上手な操作

本当に、みんなで力を合わせないと動かないのです。

さらに、4本の柱はすべて大きさが違うのです。
※御神木(以下、柱)は地区ごとに割り当てられます。

そして、一番、太く大きく重い柱から動かし始めます。
すると、当然、2番目の柱はすぐに追いついて止まってしまいます。
その後には、3番目、4番目が追いつき、すぐに渋滞状態に陥ります。

すると、「早く行けー!」なんて文句を言う人が出て、時に喧嘩が起きるのです。
そして、揉めた挙げ句、揉めていても何も解決しないことが分かり、2番目以降の柱の人たちが助けに行きます。

こうしたことを実に1200年間やっているのですが、僕はこの祭りを5回以上間近で見て確信したことがあります。

「死と再生の儀式」

…ということ。

期限付きのプロジェクトで気持ちの新陳代謝を行う

7年に一度、地域を一回壊して再生することでコミュニティの維持がなされるのです。
人間の身体の新陳代謝と同じです。

僕は、この死と再生を組織運営に当てはめてきました。
具体的にはこう。

1、みんなで力を合わせないと達成できないプロジェクトを設定する。
2、プロジェクトには期限を設けること。
3、プロジェクト遂行の組織を作ること。
4、プロジェクトが終わったら打ち上げをして解散すること。

マンネリ化防止のコツは「特別な期間の特別な儀式」であることだと考えます。
例えば御柱祭の場合、前年になると地域の人たちは「いよいよ来年は御柱祭だ」と気持ちを引き締めます。

ある企業では、「自律型組織への移行」というテーマを掲げています。
これを年中行事のようにするとすぐにマンネリ化します。
だから、「自律型組織移行3ヶ月プロジェクト」といった「祭り」にするのです。

そして、プロジェクト遂行の組織をつくり、たくらみ、期限を決め実行、プロジェクトが終わったら打ち上げをして解散します。

翌年は、例えば「自律型組織で具体的な成果を出す6ヶ月間プログラム」に進化させます。

□協働が必要な難易度のプロジェクト
□特別な期間と特別な組織
□打ち上げの儀式と解散

死と再生の法則には、変化の激しい時代の組織運営の知恵が詰まっています。
応用しない手はないですね!

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