天才社員を育てる秘訣は、私たちが日本語を習得した過程にある

11月18日から指示ゼロ経営マスタープログラム5期が始まりました。
このプログラムは僕のオープンセミナーの中では最高峰で、全5回で、文字通り指示ゼロ経営をマスターすることを狙います。

僕はずっと、どうすればマスターできるかを真剣に考えました。
そこで参考にしたのが、才能教育研究会(スズキ・メソード)です。
世界中にバイオリン、チェロ、ピアノの教室があります。
たまたま僕の息子が10年以上お世話になり、その真髄を目の当たりにしたのです。
天才が育つ教育法だと思っています。

今日は、その概要をお伝えします。
是非、人材育成の参考にしてくださいね。

私たちが母語を習得したいと思ったわけ

スズキ・メソードの創始者、故・鈴木慎一先生がスズキ・メソードを開発するきっかけはシンプルかつ強力です。

「どうして私たちは母語の天才なのか?」
私たちは、日本語教室に通ったわけでもないのに天才的に日本語を喋れますよね?
もし外国人がゼロから習ったのなら莫大な時間とお金が必要でしょう。
にも関わらず、ほとんどの人は私たちのようには喋れるようにはなりません。

「母語を習得するプロセスをバイオリンに応用すれば天才が育つはず」

この発想をする鈴木慎一先生が天才だと思います。

さて、私たちはどんなプロセスで母語を習得したのでしょうか?
まずは「動機」です。
「喋れるようになりたい」という意欲・動機がなければ何も始まりません。

動機は、家族が楽しそうに会話をしていて、その輪に入りたいと思ったからです。
もし、家族がケンカばかりしていたら動機は失せるでしょう。

そこで、スズキ・メソードでは、まずは親が1曲、楽しく弾けるように習います。
妻は1ヶ月以上かかりましたが、「その時」が訪れます。
楽しそうに弾いている様子を見た息子が「僕にもやらせて」と言う、その瞬間にバイオリンを手渡すのです。

凄いでしょ?
職場で応用できることはないでしょうか?

身体で覚える

私たちが母語を習得する際、誰も文法から入る人はいません。
とにかく喋ってみて学びます。
文法は後から言語の構造を知るだけです。

スズキ・メソードでは楽譜は使いません。
課題曲を耳で覚えて、とにかく指導者と一緒に演奏してみる、この繰り返しです。
この効果は絶大です。

インナーワークというメソードがあります。
元々はテニスのコーチングから生まれたものですが、いわゆる「フロー」とか「ゾーン」と言われる絶好調…時間感覚すら消え去るディープな集中状態に入っている人を研究しました。
その結果、1人の人間の中に「考えて動く自分」と「感覚で動く自分」がいて、フロー状態では後者が優位になっているということが分かりました。

身に覚えがあると思います。
絶好調の時って、あれこれ考えずに身体が勝手に動きますよね?
あるいは考えずに、感覚的に物事の本質が理解できる。

スズキ・メソードの訓練は「感覚で動く自分」が育ちます。

僕のセミナーでは、実際にゲームを通じ指示ゼロ経営を身体で覚えていきます。
勿論、楽譜(理屈)もお伝えしますが、それは補助的な役割です。

さて、現場で応用できる気付きはありましたでしょうか?

是非、実践して僕に教えて下さい!

指示ゼロ経営マスタープログラム6期は2022年4月くらいにやりますので、そちらもチェックしていてください。

それでは今日も素敵な1日を!

【2022年の社内研修、募集開始!】

みんなで学び一気に指示ゼロ経営の文化を創る。
指示ゼロ経営の社内研修は1ヶ月あたり3社のみ開催します。
2022年1月は2枠、2月は2枠、3月は3枠、4月は2枠空きがあります。
↓詳細はこちらをご確認下さい。
https://www.shijizero.jp/inhousetraining