問題発生を成長の糧にできる企業は「人と問題」を切り離す

経営者には問題・課題と向き合う勇気が必要です。
良い組織とは問題が起きない組織ではなく、起きても「自分たちで」解決できる組織だと思う。

しかし、組織によっては問題を自分事にせずに他人のせいにするところもあります。
人は誰しも自分に責任が及ぶことを避けるので、問題に蓋をして「なかったこと」にする傾向があります。

日光東照宮に三猿がいます。
「見ざる、言わざる、聞かざる」ですが、この中の「言わざる」の状態です。
問題を直視するのって怖いけど、一番大切なことだと思います。

蓋の中に閉じ込めておいた数々の問題は、やがて肥大化して閉じ込めておけなくなります。
そして露出。
社長はショックを受けます。「こんな酷い会社だったのか…」と。

この状態は、これから始まる悲劇の序章に過ぎません。
社長の中には、問題に直面した時に社員に対する信頼を失う人もいます。
「なんでこんなになるまで放置しておいたんだ」と。
そして怒りがこみ上げてきます。
無理もないことだと思います。

その不信頼と怒りは社員さんに伝わります。
すると、より問題を隠すようになるのです。

完全な悪循環ですよね。

我々、株式会社たくらみ屋では研修の際に「人は善良である」という考え方を原則にしています。
例えば、問題を隠すのは「上司やチームに迷惑をかけたくない」という善良性からくる場合があります。
(結果的に、それが迷惑をかけることになるのですが)

相棒の森本繁生は研修の始めに「この中に会社を悪くしようと思って座っている人はいませんよね」と言います。

この原則に則って研修をすると、問題と人を分離することができます。
つまり、問題を誰かのせいにしなくなるのです。

すると、問題を「見る」
意見を「言う」
仲間の意見、考えを「聞く」…見事に三猿から脱却できるのです。

「見る、言う、聞く」ができれば問題・課題は前進、成長のための宝になります。

多くの企業には問題解決のためのスキルはあります。
しかし、それが起きるためには風土の醸成が欠かせないと思うのです。

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