指示ゼロ経営を導入するなら「社員さんの関心事」から始めると良い

よく、「指示ゼロ経営を導入したいが何から始めれば良いか?」という質問を受けます。

僕は指示ゼロ経営が最も早く上手くいくのは「危機への直面」だと思っています。
社長が病に倒れた、取引先が倒産した…何が正解か誰にも分からない事態に直面した時に、組織が1つになり、全員が会社を自分事にし、経営に参画する可能性があります。

でも、絶対に上手くいくなんて保証はありません。
安全に移行するにはどうすれば良いか?
今日の記事では、そんな疑問にお答えしますね。

まずは社員の関心事を活用して参画してもらう

経営者からよく受ける相談(悩み)に「社員が会社の業績などに関心を示さず、休みや勤務時間、福利厚生にしか関心を示さない」というものがあります。

僕は、それはチャンスだと捉えます。
なぜなら、関心があることにしか自発的にはならず、その関心事を活用し指示ゼロ経営のトレーニングをするチャンスになると考えるからです。

例えば、僕が経営してきた新聞店では「休憩時間をちゃんと取りたい」という関心事(不満でもある)があり、それに取り組んでもらいました。

「本当に主体的に取り組んでくれるの?」…そう思うかもしれませんね。
なぜなら、普通、そういう不満はリーダーにぶつけるでしょ?
「改善はリーダーの仕事だ」と。

当社では、スタッフはそれを諦めています。
その理由は、全員の希望(不満)を持ってこられても僕1人では叶えられないからです。
諦めてくれと。
自分たちの知恵で改善してくれと。

こういうと、「そんな風に任せたら好き勝手になる」と心配する人がいます。
休憩時間に関しては、仕事をそっちのけで休憩に入ってしまうという不安です。

大丈夫なのです。

プラス面とマイナス面を勘案する思考を訓練する

まず、人はそもそも真面目ですから、仕事を放り出して休憩に入る人は滅多にいません。
が、ゼロではないと思います。
怖いのは、少数派の(放り出す人)の行動が周りに伝染ることです。

だから、自由と好き勝手の分別をつける訓練は必要だと考えるのです。

その方法は、「プラス面」「マイナス面」を勘案する思考です。

例えば、ちゃんと休憩を取るという希望には、それなりのプラス面があります。
メリハリが付き仕事のクオリティが上がるとか。

しかし、マイナス面もあるはずです。
仕事を放り出して休憩に入るとお客様や仲間に迷惑がかかる、みんなが一斉に休憩に入ったら業務が回らないとか。

こうしてプラス面とマイナス面、両方を出してもらった上で「プラス面が活き、マイナス面が解消される第3のアイデア」を出してもらいます。
これは1人ではなく、同じ希望を持つ数名とやると豊かなアイデアが出ます。

最初のうちは上司に提出し精査します。
OKそうなら実行。
ただし検証をしてもらいます、「本当にプラス面が活き、マイナス面が解消されているか?」と。
ダメなら改善してもらいます。

こうした関心事を通じ、社員は指示ゼロ経営に慣れていきますし、仕事が楽しくなります。

そして、いつしか…
参画した分だけ会社を自分事と捉え、関心事が業績などに広がっていくでしょう。

焦らず人とチームを育てることが大切だと考えます。

それでは今日も素敵な1日を!

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目的は暇つぶし…じゃないよ 笑
50歳を手前にして、自分の人生をどう使うか?と考えた末にやろうと思ったのです。
それに、僕にとっても情報収集になるから。

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