リーダーが監視をしなくても、自分たちで自浄作用を働かせるチームを育てる

優れた集団が持つ自浄作用とは?

指示命令、管理のない自由を尊重する自律型組織に関して、次のような疑問を感じる人が多いようです。
それは、まったく仕事をしない人が出やしないか? サボりほうけサボる人が出やしないか? 好き勝手やり出す人が出やしないか?というものです。

上司が睨みを効かせる管理型の経営と違い「フリーライダー」(ただ乗り)するヤツ、自己中のヤツが出る可能性があります。
ただ、上司が睨みを効かせても、やるヤツは上手にやるんだけどね…

この件に関しては「絶対に」とは言えませんが、集団が育つとこうした問題が起きても自律的に解決するようになります。
自浄作用が働くということです。

これは指示ゼロ経営を導入した企業で多く見られる現象です。

その理由は、指示ゼロ経営では様々なことにメンバーが参画し、それにより「自分事」になるからです。
そうなるとフリーライダーを仲間が注意するようになります。

フリーライダーは居心地が悪くなり、行動を正すか、自ら去っていきます。

例えば、指示ゼロ経営ではリーダーがルールを作ることはしません。
皆んなで作ります。
すると、ルールを守らないメンバーをメンバーが注意するようになります。

ちなみに余談ですが、最初はルールを明文化しますが、作る過程で合意を重ね文脈ができますので、明文化されたものを見る人はいません。
風土にインストールされ、当たり前のように守るようになります。

フリーライダーにとって居心地が悪い風土をつくる

もう1つ、自浄作用が働く要因として「1人も見捨てない」という指示ゼロ経営の文化があります。
どういうことか?
仕事は繋がりと流れで成果を上げます。
自分が達成しても、仲間が未達成だと全体として成果を上げることはできませんよね?
「自分はできたからいいや」では誰1人として得をしません。
繋がりと流れの原則を理解すると自発的に仲間を支援するようになります。

また指示ゼロ経営では、何か分からない事があった場合、リーダーではなく仲間に相談します。
その方がメリットが大きいからです。
・仲間に聞くのが最も早い
・実は、教えた人が最も学習する
・他者の役に立ったという自己重要感が持てる
・人間関係が良くなる

いわゆる「学習する集団」になり加速度的に集団が賢くなっていきます。

こうした風土はフリーライダーにとっては居心地が悪いものです。
サボっている時に「手伝おうか?」と言われて「じゃあ、お願い!」なんて、普通の神経の持ち主であれば言えませんよね?
誰も見ていない場所で、こっそりとサボりたいのです。

こうしてフリーライダーは自分の行動を正すか、去っていきます。

これが指示ゼロ経営が持つ自浄作用です。

これは、いわゆる「村社会」とは性質が異なります。
村社会には自由に意見を言える雰囲気はありません。皆んなが皆んなの顔色を伺い、皆んなで監視し合う集団です。

1人1人がアクティブ、かつフリースタイルで動き、全体の調和をつくり出すのが指示ゼロ経営です。

自浄作用は集団が長く安定的に繁栄するための、最も有効なあり方だと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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