勤務態度が悪い社員はどう注意すれば効果的なのか?

勤務態度の悪い社員さんはいませんでしょうか?
仕事中にお喋りが多い、30分おきにタバコ休憩を取る、気持ちの良い挨拶ができない、自分の仕事が終わったらサッサと帰ってしまう…

どこの職場にも1人くらいいると思います。
そして、リーダーはどうすれば良いか悩んでいる…
ハッキリと注意すべきか?気付くのを待つべきか?…

今日は、そういう部下にどう接すればよいかを考えてみます。

その問題は本当に問題なのか?具体的な支障はあるか?

僕にも、15年ほど前に同じような経験をしました。
些細なことですが、お喋りが多いスタッフにイライラした時期があります。
出社すると、まずはお喋りから始まります。30分くらいお喋りをしないと気が済まないのか、ずっと喋っている…

特に業務に支障があるわけではなかったのですが、僕はすごく不愉快でした。
それを当時、お世話になっていた大先輩に相談したら、身の蓋もないことを言われました。

「支障がないなら良いんじゃない?」

「ええ!?」と言ったら、こう言いいました。

「それは相手の問題じゃなくお前の問題なんだよ」

最初は「このオッサン、何を言ってんだ?」と思いましたが、後にその意味が分かりました。
何の支障もないなら特に気にする必要はないわけです。放っておけば良い。
でも、気になる。
それは僕が勝手に気にしていただけです。
なぜ気になるの?
僕の中に、「仕事は黙って集中してやるべきものだ」という正義があったからです。
もっと詳しく言うと、僕だって楽しくお喋りがしたかった、でも、仕事中はすべきではない…自分を抑圧していたのです。
それを抑えずに解放しているスタッフに苛立ちを感じていたわけです。
本質的には、相手ではなく自分の抑圧した感情に苛立っていたのです。

それが分かってから、あまり気にならなくなりました。
僕もお喋りに加わるようになったし、ひとしきりお喋りをした後に、「さあ、仕事に集中するか!」とあっさりと言えるようになりました。

具体的な支障がなければ、自分の内面の課題だということです。

でも、中には支障があるケースもあります。
そういう時はどうすれば良いのでしょうか?

自ら気付き襟を正すための3ステップ

支障がある場合でも、一方的な注意は効果がないと考えています。
僕の人生で一方的に注意されて「はい、すみませんでした…」と納得したことは1度もありません。
納得していないのに言ったことはあります。それは恐怖を感じた時です。
逆らったら痛い目に遭う…そんな時は従いました。

同時に、例えばお喋りをするスタッフの場合、本人にもお喋りをする理由があります。
本人なりのメリットがあるのです。
例えば、人間関係が良くなるとかです。

でも、一方で支障があるわけです。

こんな時の対策には原則があります。
1、事実だけを伝える
2、自分たちで考えてもらう
3、感謝の気持ちを伝える

1は、事実だけを伝えます。
例えば、「お喋りが多いせいで仕事が遅れているしミスも多い。まわりが集中できないでいる」と。
これは事実です。ここには上司の評価は不要です。「お喋りを減らすべきだ」とか「ダメだ」いう評価は不要です。

2は、その事実(支障)に対し、自分たちで考えてもらいます。
支障があることは誰にとっても損なことです。その一方でお喋りをするメリットもあります。
メリット、デメリットを勘案し、どうするか?を自分たちで考えてもらいます。

3は、部下たちが自分らで策を考え、行動してくれたら素直に感謝の気持ちを伝えることです。
頑張って感謝しようとしなくても、大抵の場合、心の奥から感謝の気持ちが湧き上がってくると思います。

僕は、これを、学校で行う夢新聞ワークショップで活用しています。
夢新聞では「クラスに」ミッションを与えます。
「制限時間までに『クラス全員、1人残らず』夢新聞を完成させる」というミッションです。
夢は1人で実現することはできず、必ず協働が必要でそれを体験して欲しいからです。

しかし、中には自分が出来たら協力せずに遊び出す子どもたちがいます。
大抵、友だち数人で騒ぎ出すのです。

そんな時に上記の対策を行います。
1、「見て、騒いでいるせいで、まだ書いているお友達が集中できないでいるよ」(淡々と言う)2、「ミッションを思い出して、今、自分たちがどうすべきかを考えて」(淡々と言う)
3、おお、早速にありがとう!(普通に言う)

人は自分の意思でのみ動く生き物です。
そして、自分たちで課題を解決する力を持っていることをリーダーが信頼することだと思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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