相手を不快に感じたら自分が成長する絶好のチャンスだと思う

人は誰しも悩みを抱えながら生きています。
特に経営者は人に関する様々な悩みを抱えていると思います。
そもそも、悩みとは何なのか?…最近、そんなことを考えるようになりました。
僕自身を振り返ったり、色んな方の悩みを聞いていると「悩みは成長・進化のシグナル」だと確信するようになりました。
だから悩む時はとことん悩んだ方が良い…そう思います。

ただし、悩み方には作法があると考えています。
今日は、悩みの本質と、その対処法を考えたいと思います。

悩んでいる時って心がモヤモヤしますよね?
正体が分からない漠然とした不安や怖れ、不快感に苛まれます。
感情が絡んでいるから悩みになるんだよね。

よく「課題と解釈は別物」と言います。
起きている事実と、それをどう捉えるかは全くの別物だということですが、本当にそうだな〜と思います。
例えば、晴れの空を見て「天気が良いな〜」「洗濯物が乾くな〜」と感じる人もいれば「日焼けしたらどうしよう…」と心配する人もいます。
晴れの天気という事実1つとっても人による解釈は様々です。

悩みは、感情(解釈)と事実(課題)が統合されていない時に起こります。
人は、思考よりも感情が優位なので、まず最初にモヤモヤが発生します。
感情はなかなか言語化できないものです。

例えば、僕の学生時代からの友人(社長)は、社員が社有車で通勤するのがどうしても許せませんでした。
その社員の家は会社から5分程度の距離にあるので、ガソリン代の損失はたいした事はありません。
でも、社長にとってはそういう問題ではなかった。
「その社員だけ認める訳にはいかない」と考えていたのです。
でも、別に他の社員への悪影響はありませんでした。

何に悩んでいるのでしょうか?
実は、社長はものすごく真面目な性格で、職務とプライベートを100%分ける人です。
例えば会社のコピー機で自分の子どもの学校のPTAの書類をコピーする場合でも、その分の数百円を会社に支払っていました。

悪いことじゃない。

実は社長は、自分がそこまで細かく仕分けしているのに、それをしない社員に腹を立てていたのです。
なぜ腹が立つかと言えば、社長はそれを「我慢して」やっていたからです。
自分が抑圧している事を解放している人を見ると腹が立つんだよね。
我慢して真面目にやっていると、だらしない人が許せなくなる。
頑張って笑顔での挨拶を心がけている人は挨拶をしない人を見ると腹が立つ。
我慢してゴミ拾いをしているとポイ捨てが許せなくなる…
そういうものだと思います。

ゴミを拾わない人はポイ捨てに腹を立てない

自分の中に抑圧が生まれていることはなかなか気付きません。
「原因はアイツ」としか思えない。
悩みの原因は外部ではなく自分の内面にあるのに、それに気付かない。

その社長は、何かのキッカケで気づき、僕に教えてくれました。
「実は、自分もいい加減なヤツで、それを治すために頑張っていた」
「自分も、実はいい加減だと認めたら、すごく楽になった」と。

多分ですが、とことん悩み、嫌な思いをしたことで感情の正体が分かったのだと思います。
凄いヤツだよね。

その後もしばらく、相変わらず社長はコピー代の数百円を払うし、社員は社有車で通勤していたそうです。
でも、以前に比べればすごく穏やかになりました。
平静になると、その社員に注意することも簡単になったそうです。
まるで、社員からの報告書の誤字を正すようにアッサリと指摘できるようになったそうです。
「冷静に指摘したらアッサリ、社有車を使わなくなった」と言います。

抑圧している感情はなかなか気付きませんが、それを教えてくれるシグナルが感情の乱れ…悩みだと思います。

久しぶりに友人と電話で話し、そんな出来事を思い出したGWでした。

それでは素敵なGWをお過ごしください!

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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