社内には、こんなにも「社員への不信頼の証」がある

「人は信頼には信頼で応える」…これが人間関係の原則だと思います。
信頼して欲しかったら、まずはこちらから信頼を寄せる。
そうやって成り立つ関係なのだと思う。
そして、それは口ではなく態度で決まるのだと。
 
日頃、無意識に行っている事が、もしかしたら不信頼のメッセージを相手に与えているかもしれない…今日はそんな内容です。

塀のない少年院から学んだ信頼関係の秘訣

僕がこの件に関して、衝撃を受けたのが長野県にある少年院「有明高原寮」です。
名前からして何かありそうでしょ?
夢新聞を開催してくれお邪魔したのですが、外観からして少年院っぽくない。
 
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さらに、施設内を案内されて不思議な開放感に気づきました。
しばらくしてその正体が分かりました。
なんと「塀」がないのです。
これは全国的にも非常に珍しいそうです。(確か、国内に2箇所しかない…と言っていました)
「脱走しないの?」と思うでしょ?
それがしないのです。
 
寮長さんとお話をする中で僕が衝撃を受けた言葉がこれ。
「子どもたちにどれでけ『信頼しているよ』と言っても『だったら何で塀があるの?』と聞かれたらすべてが終わる」と。
言葉で何を言っても塀の存在は確固たる「不信頼の証」だということです。
 
この少年院では、大人の信頼に子どもたちが応えている、だから脱走がないそうです。
 
さて、不信頼の証は企業のいたる所にあります。
不信頼の意図なんてないと思ってやっている事でも、無自覚、無意識下の不信頼があるのではないかと思います。
例えば、僕の業界の営業日報のスタンダードは「訪問件数」「面会率」「成約率」などの記入欄があります。
それは誰のためにあるのか?と言えば、上司のためだと思います。
本人のためであれば訪問件数や面会率なんて必要ないでしょ?
会えたお客様とどの様な会話をしたか?だけメモすれば良い。
 
これは「サボらず仕事をしたか?」を管理する意図があるのだと思います。
あ、みんながみんなそうだとは言いません。
僕がこのフォーマットの営業日報を使っていた時に、自分の中に社員に対する不信頼を感じたのです。

不信頼が渦巻くことの損失は甚大である

ある程度、相互の信頼関係ができあがると管理はどんどんなくなります。
例えば、以前に弊社ではスタッフ用の飲み物の販売で「産直市場方式」を採っていました。
どういうものかというと、缶コーヒーなどの飲み物の横に簡単な箱を置いて、代金を入れてもらう方法です。
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お金を入れずに持っていってもバレません。
これは100%相手を信頼しているからできることだと思います。
僕ではなく幹部社員が始めたことですが、これが面白いのです。
ちゃんと金額が合うかどうか?の確認もしないのです。
販売代金は社員特別価格で(笑)50円なのですが、なぜか1円玉が入っていることもある。
 
興味が湧いたので、試しに金額合わせをしたことがありますが「ほとんど」と合う。
多分、買おうと思って財布の中身を見たら1円足りなかったとか、そんな理由だと思います(笑)
 
今は、飲み物は無料にしているので産直市場方式はやっていませんが、すごく学びになりました。
不信頼は過剰な管理を生みますが、企業にとっての損失は大きいと考えます。
まず、管理コストが増大することです。
営業日報で書かなくても良い項目まで書く時間とエネルギーを金額に換算すると、相当なものだと思います。
さらに、書かれた内容の真偽を上司が調査したりしたら、まるでアホみたいなコスト損失になります。
こんな事が社内のいたるところで行われていたら仕事にならないんじゃないかと思います。
残業も増えるのではないかと思います。
 
さらに大きな損失は、管理による自発性の破壊です。
いつも悪さをするんじゃないか?サボるんじゃないか?と疑いの目で見られている人が、主体的に行動するなんてあまりないと思います。
 
人は信頼には信頼で応える…絶対とは言えません。
不信頼には不信頼で応える…確実だと思います。
 
どちらを選択するか?で目の前に広がる世界が変わるのだと思います。
「そんなに甘くない」…そう思った瞬間に、不信頼で成り立つ世界がつくられるのかもしれません。
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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