お金は経験がない人から、ある人に向かって流れていく

経験を買うという視点で世界を観ると、失敗経験は価値になる

「詰む」という言葉を数年前からネットで見かけるようになりました。
調べてみると、どうやら「終わった」を意味しているみたいです。
チェックメイトですかね?
確かに、今の時代、一度失敗すると立て直すのが難しい一面があると思います。

でも、それも考え方1つで変わる可能性もあると思っています。
いや、むしろ失敗をしたから価値が出る。
価値があるから選ばれる…そんな行き方もあるんじゃないかな?と思うのです。

以前に、「お金は経験のない人から、ある人に向かって流れる」という事を聞きました。
または「知らない人から、知っている人に流れる」とも。
最初は「?」でしたが、よく考えると分かりました。

例えば、僕はお寿司を握れません。
修行の経験も実務の経験もない。
だから、僕はお寿司屋さんに行くのです。

お寿司を食べに行っているように見えるのですが、経験の視点からすれば、僕にはない経験を持っているプロから買っているという訳です。

この視点を持つ、まったく違った世界が観えてきました。
僕の親友に、医者のような靴屋さんがいます。
刈谷市の長田達郎さんです。
彼のお店には展示してある靴が少ないのです。
行くと、まずは足を診てくれます。
そして、僕の足に合う靴を幾つか見繕ってくれ、その中から一番好きなデザインの靴を選びます。
その様子が医者のようだと思ったのです。

これもまた、彼の匠…経験を買っていると言えますよね?

量販店でも靴を変えますが、それらの靴のほとんどはネットでも買えます。
「大量の靴から選ぶ」という行為は、もはや他人の経験に頼らず、自分でできるようになってしまったのです。

経験を価値に変える2つの視点

経験を買うという視点で世界を観ると、失敗経験がいかに貴重であるか分かります。
2つの価値があると考えています。
1つは、共感されることです。

例えば、僕の息子は高校入試の時に、一番得意な英語のテストが始まった瞬間に「鼻血ブー」してしまいました。
答案用紙が真っ赤に染まり、試験どころではなかった。
家に帰ってきたら真っ青な顔をしていましたが、血液不足ではなく「もうだめ…」と意気消沈していたからでした。

でも、(僕はあえて伝えませんでしたが)チャンスだと思ったのです。
この稀な経験、しかも誰もしたくない経験は価値になる可能性が大だと思ったのです。

例えば、息子が鼻血止め薬(そんなものがあるか知らんが)の営業に就けば、トップセールスになる可能性があります。
痛い経験をした人が語る言葉には説得力もあるし、その経験を伝えれば共感してくれるからです。

価値の2つ目は、物事の本質が観えるからです。
失敗は、誰しもしたくない経験ですが、試行錯誤した人は物事の本質が観えている可能性が高いと思います。

失敗をあまりせずに成功した人は、「たまたま」その人が置かれている環境と、その人の考え方・やり方が合致した可能性があります。
つまり、原理原則が整っていないかもしれない。
同時に実証実験が足りない事もあります。

失敗を多くした人は、「上手く行かない方法」をたくさん分かったはずです。
その中から観えてきた「上手く行く原則」は、かなり正しいと思います。

お金が人生の全てじゃありません。
でも、経験の視点で観ると、自分を必要としてくれる人が現れ、その人たちのお役に立って生計を立てることができます。
僕は、とても豊かな人生だと思うのです。

「詰む」なんて言っていないで、たくさん失敗しても良いんじゃないかな?

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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